「メダルゲームは究極の暇つぶしです!」 “シンガーソングラドル”藤田恵名が意外な趣味の魅力を語る
――その頃からずっとメダルゲームを続けているわけですね?
藤田:一時期は少し落ち着いていたんですが、上京してからまた火がついちゃいました。東京で一人暮らししてると、何をするにしてもお金がかかるじゃないですか。一度大きな当たりを引けば何千枚とメダルが出るし、メダルはお店に預けておけるので、どんどん貯まってくんです。フラリとゲーセンに行って、預けてるメダルで遊んで、また当てて貯めて……つまり、一度貯まってきちゃうと全然お金がかからないんです(笑)。多いときは2日に1回は行ってましたね。
一度始めたら、だいたい3~4時間は同じ場所に腰据えてやってます。午前中の開店から深夜の閉店までいたことも。メダルゲームって、究極の暇つぶしだなって(笑)」
――そうしてメダルゲームに打ち込んでいる間はどんなことを考えているんですか?
藤田:もちろんゲームにも集中しているんですが、イヤホンで音楽聞きながら自分の世界に没頭していることが多いですね。ただ正直、「私、なんて時間の使い方をしてるんだろ……」という罪悪感、背徳感はかなりあります(笑)。言い方は悪いですが、メダルは貯まるけど生産的な時間ではないというか(笑)。その間、Twitterの更新はしないんですが、ファンの方からは「更新がないから仕事中だろう」「曲を作ってる最中だろう」と思われているみたいなんです。でも、実はゲーセンでメダルゲームに勤しんでいるという(笑)。「ゲームセンターによく行く」とは以前からファンの方にも言ってたんですが、メダルゲームに没頭しているということは何か後ろめたくて公言してなかったんですよね(笑)。でも、そんな罪悪感もクセになるというか、そこから「よし、私、頑張らなきゃ!」って気合いがリセットされるんです。
――つまり、非生産的な時間だからこそ、良いと?
藤田:それだけでなくて、気分転換という意味合いもあります。嫌なことがあったときにも行きますし、「家で塞ぎ込むくらいならゲーセン行っちゃおう」みたいな。そうしてゲームセンターに出入りする人の流れをぼーっと見ていると「あのスーツ姿の人、どんな気持ちでやってるのかなー」とか「あのお姉さん、何の仕事してる人かなー」と妄想が始まっちゃうんです。実はそこから新しい曲の発想が生まれたこともあったりで。私にとってリフレッシュできる場所であり、創作意欲が湧く場所ですね。
『EVIL IDOL SONG』 藤田恵名主演映画『EVIL IDOL SONG』の主題歌他を収録したミニ・アルバム |
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