老舗サウナ「グリーンプラザ新宿」のクリスマス閉館にオッサンたちが大挙襲来、サウナ室を占拠
残念なエピソードにも事欠きません。
大浴場の湯船に肩までつかっていたところ、頭上にミストサウナのような感触を覚えたことがあり、「お、新手のサービスか」と悦んでいました。しかし後方に視線を移せば、中腰姿勢で前かがみになったオッサンが肛門に強烈なシャワーを吹きかけている姿が目に入ります。つまり、ミストサウナに思えた“それ”は、オッサンの“肛門シャワー”の残滓だったわけです。また、共用トイレで小便をしていたところ、背後の大便器の個室から、推定体重120kg、禿頭、毛むくじゃらのオッサンがぬうっと全裸で出てきて、生まれて初めて腰を抜かしたこともありました。
100人が100通りの思い出をグリーンプラザ新宿に持ち合わせています。それだけに閉館のニュースはショッキングな出来事だったのでしょう。何がなんでもラストデイに居合わせたいーーその思い一つで、多くのファンがクリスマスイブの夜、カップルたちを横目に同地へと足を運んだわけです。もちろん、記者もその一人でした。
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レストランで接客係をする勤続7年、風吹ジュン似の女性社員の話によると、12月は連日盛況だったそうです。「なんで24日がラストナイトなのかって? こっちが聞きたいですよ(笑)。12月は出ずっぱりで次の準備なんてできなかったから、退職金も出ることだし、のんびりと正月明けから就職活動を始めます」と明るいテンションで答えてくれました。閉館の理由については「うーん、開発……みたいですよ」と言葉を濁していましたが、我々ファン以上に、従業員の皆さんそれぞれに、グリーンプラザ物語があることを考えると胸が詰まります。
24日午後10時、予約していたカプセルの個室にチェックインします。カプセルがある2階とサウナがある6階をロードランナーのように階段で行き来するのが面倒なこともあり、普段は雑魚寝のサウナ利用ですが、この日は特別に奮発しました。
まずは高温サウナ→21度設定の水風呂(この水温設定がサウナガチ勢には不評のようです)→外気浴代わりの露天ジャグジーを交互に3セットほど繰り返し、5階のレストランで名物の特大生ビールとクリスマス気分を味わう鳥の唐揚げで栄養補給をします。一人専用席は満席状態で、この夜も皆、いつもと変わらず、思い思いの“ひとり晩酌”を楽しんでいます。グリーンプラザ独特の“学校の教室”のようなレイアウトも今日が見納めだと思うと、何やらこみ上げるものがあります。皆が一様に前方を向き、規則正しく並べられたテーブルセットに小ぢんまりと収まる姿は、なんだかとてもシュールで、一言でいえば、小田原ドラゴン作品のような世界観なのです。
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