[2017年ブレイク必至のお笑いコンビ]をユウキロックが厳選
② ミキ
よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪所属の兄弟コンビである。最近の漫才師の中では、一番の技術を持ったコンビだと思う。「ギアの切り替え方」が非常に上手い。序盤は普通のテンションで始まるが、ひとたび弟の亜生(あせい)がボケを畳み掛けギアに上げると、兄の昴生(こうせい)が高音でシャウトするようにツッコミ、トップギアに。その後、2人で舞台狭しと暴れ倒す。昴生のツッコミは強弱をつけ方が巧みで、テンポ感の良さは兄弟ならではといったところか。先日行われた『M-1グランプリ2016』では、敗者復活戦であと一歩のところで決勝進出を逃した2人だが、2017年はすんなりと決勝進出していてもおかしくないだろう。ただ問題点もある。昴生のツッコミが高音でまくし立てすぎて聞き取りづらい時があるのだ。聞き取りづらいと笑いが止まる恐れがある。この部分を矯正すれば、時代を背負う漫才師になれる可能性を秘めている。
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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