M-1決勝、実力派コンビが大躍進の「改革のM-1」を元ファイナリストが分析
ここ最近は12月の第3日曜日に行われていたM-1だが、今年は久々の第4日曜日。クリスマスイブ決戦となる。
思い返せばチュートリアルの完全優勝で幕を閉じた2006年大会以来。私事ではあるが、当時のM-1出場資格が失効してから初めてのM-1だった。どんなに後悔しても戻らない時計の針に苦悩した。決勝の舞台で躍動する彼らに嫉妬し……って暗いなー!! どんどん悪い方向に行ってしまってました。そんな話はナシナシ!!
もはや国民的行事となった「漫才の祭典」。M-1グランプリの価値が上がったのか? 紅白歌合戦の価値が下がったのか……はわからないが、匹敵するほどの注目度であることは確か。今年のこの夢舞台に足を踏み入れるファイナリスト9組をご紹介しよう!!
(文/ユウキロック 撮影/中川菜美)
ツッコミ担当渡辺翔太、ボケ担当杉昇からなる吉本興業所属のコンビである。2018年コンビ結成。その翌年にはM-1準決勝に進出し敗者復活戦で16組中8位となる。
言い方は悪いが、無名のコンビが昨今のM-1で突如この成績を上げることは容易ではない。要因としてはやはり「見た目」から想像される自分たちのイメージを深く理解し、それを高い技術力と練り上げられた台本で生かし切ったからだと思う。初見の人でもわかりやすく、とっつきやすいだろう。
決勝進出がアナウンスされた瞬間、号泣する2人。涙は努力を積み重ねてきたからこそあふれるもの。コンビ歴は浅いが芸歴は12年目。同期はキングオブコント王者(2021年)の「空気階段」、同準優勝(2022年)の「コットン」。そして、M-1グランプリ準優勝(2021年)の「オズワルド」と錚々たるメンバー。「くらげ」もついに結果を出した。
ボケ数を多く打つタイプではないが、一撃の破壊力は凄まじい。ワイシャツでベビーフェイスな杉君とアロハシャツで強面な渡辺君。この2人が繰り広げる極上の会話劇。ハマったら抜け出せない。決勝の舞台でハメてやれ!!
くらげ(吉本興業)初出場
一撃の破壊力を秘めたボケで勝負
1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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