文京区という文化的な立地にありながら、上野不忍池南側に位置し、南北を春日通りと蔵前通りに挟まれた湯島。江戸時代からの出合茶屋や花街文化を汲むというアダルトタウンだが、現在、同地区にはラブホテルが広範囲に点在している。坂道が多く起伏が激しいこともあってか、利用するカップルは車持ちやタクシー利用が多いようだ。 　湯島駅前の飲み屋街はホテル街に隣接し、女性を誘うにはド直球すぎて下心が透けてしまう。上野御徒町で飲むにしても風俗店が多く、性の香りが少々強すぎるきらいがある。その点、ラブホ街とはある意味で真逆な神保町・後楽園、秋葉原界隈で飲むのが一興だ。特に秋葉原は夜が早く、風俗店もあるがサブリミナル効果程度。昭和通りを挟んだ駅の東側エリアから湯島までの距離は1キロ強となっている。タクシーですぐだ。 　手頃な価格ながらラグジュアリーな雰囲気のホテルも少なくない五反田西口は、かつては山本モナとプロ野球選手・二岡智宏も利用したこともある由緒正しきラブホ街だ。参考に地図上に五反田から直線距離で半径2キロの円を描いてみると、桜田通り沿いの白金高輪駅の南側のエリア、品川駅東口、恵比寿ガーデンプレイスなどをギリギリ含むくらいの距離感となっている。 　目黒駅周辺の飲み屋街などが視野に入ってくるが、誘いやすくコスパ的にも注目したいのが、武蔵小山や戸越銀座といった商店街のイメージが定着している街。妙な色気はありつつも直接的なセックスの香りを感じさせない。ハシゴ酒などに誘い出し終電まで粘ったとして、たとえ失敗したとしても懐のダメージはそこまで深くなりにくい。試す価値はありそうだ。