更新日:2022年08月21日 12:33
恋愛・結婚

ブームが去った“読モギャル”の価値急落が止まらない「60分1万5000円のデリヘルで働いてます」

今さら普通のOLには戻れない

 さらに、こんな例もある。正社員で働いていた仕事をヤメてまで雑誌の読モになったというBさん(20代後半)。憧れていた雑誌に出れるということで、何の迷いもなかったという。 「退屈な毎日を変えたかったこともありますが、いま出来ることをやろうって考えたら、すぐに決断していました」  そんな彼女だが、編集部員の口車に乗ってしまったのが不運の始まり。現実はそう甘くもなかった。Bさんがこう振り返る。 「当時はブログの広告記事(いわゆるステマ)などで月50万円以上を稼ぐ人も多かったそうです。編集部員から聞いた話に期待してしまった自分もバカだと思いますが、実際には人気モデルや大きな事務所だけで、私のところにはそんなおいしい話などありませんでした。企画の撮影でもらえるギャラは、内容にもよりますが3千円程度。でも、やりがいはありました」  Bさんは、憧れていたモデルに現場で会えたことに当初は感動したという。そのうえイケメンとの飲み会や合コン、クラブのイベントに呼ばれる機会も増えた。それが読モのやりがいだったというが、とてもじゃないが食べてはいけない。だが、とにかく雑誌に出たかった。突然、編集部から撮影に呼ばれることある。葛藤しながらも昼間の正職に就くことはできなかったそうだ。  彼女は時間に融通のきくアルバイトや夜のキャバクラで働きながら人気読モを目指した。しかし、楽しい日々もそう長くは続かない。雑誌に出れる枠は限られている。人気が出なければお役御免……。次第に編集部から声が掛かることも少なくなっていったそうだ。雑誌に出ていた期間は、実際には1年にも満たなかったという。 「結局、普通のOLにも戻る気にはなれませんでした。雑誌に出たことで男のコからチヤホヤされたり、それなりに華やかな世界を知ってしまったので……」  その後、Bさんは。キャバクラの人間関係に疲れてしまい、OLはもちろん、今さらモデルをやろうとも思えない。30歳を目前に控え、現在はなんとデリヘルで働いているそうだ。60分1万5000円。ブログで月収50万どころか、カラダを売って稼いでいるのだった。  今回、話をうかがったのはお世辞にも雑誌の人気モデルだったとは言えないが、だからこそ、リアルな元読モの姿とも呼べるだろう。<取材・文/藤山六輝>
ライター・編集者。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』(共に彩図社)など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ【最新版】』(辰巳出版)がある。Twitter:@gold_gogogo
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実録!いかがわしい経験をしまくってみました

ウサン臭い通販を試してみたり、怪しい客引きについていってみたり……。挙げ句の果てにヤクザに軟禁されるなど、すべて実体験の体当たりルポ!

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