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侍ジャパン・小久保監督、エース菅野も評価する「最弱捕手」の成長

「史上最弱の捕手」

【侍ジャパン】小久保監督、エース菅野も評価する「最弱捕手」の成長

小林誠司

 侍ジャパン史上最大のウィークポイントと言われている捕手のポジション。ベテランの嶋が開幕前にケガで離脱し、「非常事態」と評されているが、そのなかでも小林の評価はお世辞にも良いもののとは言えなかった。「キャッチングが拙い」「リードに根拠がない」「全く打てない」「菅野専属捕手」など各方面からは散々。事実、5日の強化試合ではオリックス相手に、藤浪とのバッテリーを組み、初回にいきなり2点を献上。そのあとのチャンスでは送りバントを失敗した。7日の対キューバ戦でも、序盤に同じく送りバンドを失敗したあとに、ヒットを放つなどチグハグで、ヘルメットの下の丸刈りが初々しくも、痛々しく見えていた。  しかし、それ以降の小林の打撃は“絶好調”。強打の8番・松田の後に座る9番打者として、懸念の送りバントを3度成功、犠牲フライで打点1、そして2本のヒット(打率.400)を放ち、活発な侍打線の流れを作っている。守ってもキューバ戦は6失点も、オーストラリア戦は1失点。タイプの異なる9投手を一人でリードし、事実、勝利に繋がっていることを小久保監督も評価している。  4回1/3で無念の降板後、ベンチで満塁のピンチ脱出を見届けたというエース・菅野は試合後、「上から目線の言い方なってしまうかもしれないけど、誠司の成長したとこを見られて本当に嬉しかった」と同級生であり、苦労を共にしたチームメイトを素直に讃えていた。 「勝っている以上、信頼しているし安定している。変える必要はない」と事実上の「正捕手」を明言した小久保監督。小林のさらなる成長が侍ジャパンの命運を握っている。 取材・文/遠藤修哉(本誌)
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