ついに実現!ストーンコールドVSビンス――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第309回(1999年編)
いっぽう、この時点で“定番カード”となりつつあったマンカインド対ロックのWWE世界戦は、21分54秒、両者KOのドロー裁定で王者マンカインドが王座防衛に成功した。
しかし、翌2月15日、アラバマ州バーミンガムに舞台を移して開催された“ロウ・イズ・ウォー”(全米生中継)ではロックが“ラダー・マッチ”でマンカインドを下し、1.26ツーソン大会以来3週間ぶり(番組上は1.31特番“スーパーボウル・ジャック”以来2週間ぶり)に同王座を奪回。
ロックにとっては前年の11.15PPV“サバイバー・シリーズ”での初めての王座獲得から数えてこれが通算3回めのチャンピオンシップへの返り咲きとなった。
長編ドラマの焦点であるWWE世界王座は、12.29“ロウ”ウースター大会(マンカインドが王座奪取)、1.24PPV“ロイヤルランブル”アハナイム大会(“アイ・クイット・マッチ”でロックが王座奪回)、“ノー・ピープル・マッチ”(1月26日、アリゾナ州ツーソンで録画収録=1月31日に特番でオンエア。マンカインドが王座奪回)、そして2.15“ロウ”バーミンガム大会とわずか7週間のスパンで合計4回、ひじょうにめまぐるしい移動劇をくり返した。
WWEは“30秒”で160万ドルという超高額の広告料をNBCに支払い、1月31日に開催されたNFLスーパーボウルの生中継番組にWWEのCMをオンエアした。それはビンスにとってちっとも高くない“レッスルマニア”の前宣伝だった。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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