ライフ

中国でもっとも有名な日本人シングルマザー

シングルマザー

写真はイメージです

「本当に難しいです……」 上海在住の中村優さん(仮名)が、中国でお相手探しを始めたのは7年前。もはや心が折れそうだと言う。実は彼女は33歳にして、日系企業の現地法人総経理(社長)を務めるキャリアウーマンだ。そして、「中国で最も知られた日本人シングルマザー」でもある。 ひょんなことから中国の人気お見合い番組に出演したのが昨年10月、番組中唯一の日本人女性で、しかもシングルマザーということもあり、一躍注目を集めた。 「でも、結果は厳しいものでした」 番組では、男性がレギュラー女性陣から相手を選び告白、それを女性が受けるとカップルが成立するという流れだ。しかし20代、モデル並みの容姿の女性が並ぶ中、30代で子持ちの中村さんを選ぶ男性はなかなか現れない。 「私のために来てくれた男性もいるにはいたのですが、そういう方は経済的にちょっと……」 周囲は月収2万元以上ばかりという中村さん。上海ではある程度の企業のマネジャークラスならごく当たり前の月収だそうだが、全国の一般庶民は月収5000元でも普通であったりする。 「仕事がしっかりした人で、子供を受け入れてくださる方であればかなり年上でもかまわないのですが、経済基盤がある男性は、60歳になったとしても20代のきれいな女のコを選びますから」 加えて血筋を重んじるこの国では、連れ子は日本以上に大きな「デメリット」となる。 「収録中、『あなたの過去は気にしない』と言ってくださった48歳の方もいたのですが、彼が選んだのは結局24歳の女性でした……」 また番組では最終的に33歳の男性とハッピーエンドとなったのだが、収録が終わった直後、『やはり子供は負担だ』と言われ、あっという間に破局ってしまった。 「現実を目の当たりにした感じ」と言う中村さん。思わずため息が出たそうだ。「中国でお相手を探すなら20代のうちだったかも」と半ばあきらめモードである。 取材・文・撮影/田中奈美 ― アラフォー♀ライターが中国でマジ婚活をやってみた!【9】 ―
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート