恋愛・結婚

中国は25歳・未婚でもう「剰女」=あぶれた女

適齢期男女の数は1億8000万人。選ばれるためには男=経済力/女=若さが必須条件。とはいえ、金持ちならいい、若ければいい、というわけでもない。そんな熾烈を極める中国の婚活市場へアラフォー女性ライター、田中奈美が「金亀婿」を求めて参戦! 満を持してお見合いサイトに登録したものの、失礼な男たちとのやりとりに辟易。その後、状況がなかなか進展しないことに焦り、婚活中の中国人の男女に話を聞いて情報を収集。遂に自ら積極的に行動してみることにしたのだが… ※前回の奮闘の模様はこちら⇒https://nikkan-spa.jp/131079 『「家を買えない男は結婚できない」中国のシビアさ』 ◆婚活成功の秘訣は「反省!」…… ──3人の男性とのデート♪  さて、人のことはともかく、自分の話である。メールを頂くお相手とはなかなかかみ合わないので、自分からメールを出してみることにした。住所や年齢、収入、職業などで検索をかけ、北京在住の40代、月収1万元以上の男性のプロフィールを見る。すると、彼らが求める女性の年齢はおよそ9割が35歳までである。  そういえば「剰女」といっても、話題になるのは30代前半まで。調べてみれば、「剰女」は25歳から始まり、30歳を過ぎると「難あり」。35歳以降は特別に「斉天大剰」と呼ばれる。孫悟空の別称「斉天大聖」をもじったもので、つまり妖怪レベル。アラフォーで未婚女性は、たとえ「日本人女性」であっても、厳しい状況なのだ。  先日、見事47歳の男性と結ばれた中国人の女友達(37歳)からは、「婚活の成功は我が身を振り返ることよ。相手が見つからないのは誰のせいでもなく、自分のせいだと気づくこと」というありがたいアドバイスを頂戴したばかり。  かくなれば、贅沢は言ってられないとお見合いサイトで声をかけてくれた男性のなかから、礼儀正しかった人と会うことを決める。  1人目は40歳の未婚男性。小さいながらも店を経営しているという。家柄もよく、周囲から若い女性を紹介されてもきたが、ピンとこないまま40歳になってしまったという。そして「子供は2人欲しいから、早く結婚したいとは思うんです」と話す。 「私、アラフォーなんですが……」と言うと、大変礼儀正しい口調で、「今は体外受精で試験管ベイビーもあるから大丈夫です!」と力強い返事を頂いた。  2人目は48歳のバツイチで、自称フリーの研究者、月収2万元以上。先祖代々の北京のお屋敷が仕事場だそうだ。初対面で、自分の美術コレクションと「完璧な美」について話をすること2時間。話の最後になって、「日本の歌が大好きなんだ!」と、差し出されたMP3のイヤフォンから流れてきたのは都はるみだった。「日本の演歌は完璧な美しさ」と言い、別れた後、「君もその完璧な美をいつまでもキープしてね」とメールが来た。  3人目は40歳、月収1万元、奥さんを数年前に失くし、娘さんと2人暮らしという男性で、とても気のいい、優しい人だった。  何度か食事をしたのだが、散歩が大好きということで、とにかく歩く。ある日、数m先もかすむようなスモッグの中、2時間ほど散歩し、翌日、私は体調を悪くしダウンした。「具合がよくなったら連絡します」とメールしたものの、その後、メールできずにいる。 こうして今のところ、「中国婚活」という名の苦行は、まだまだ続きそうなのである。 ― アラフォー♀ライターが中国でマジ婚活をやってみた!【7】 ―
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