更新日:2022年08月25日 09:27
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一般市民も情報開示で『知る権利』を行使すべき――自衛隊日報を開示したジャーナリストが語る

情報公開に対して、官僚組織は非常に後ろ向き

布施祐仁氏。著書に『経済的徴兵制』(集英社新書)など

 南スーダン自衛隊日報をめぐっては、当初「存在しない」と言われた文書が見つかるなど、防衛省側の隠ぺい体質も問題とされた。 「情報公開に対し、官僚組織は非常に後ろ向きです。大事な一次情報である文書もすぐに『廃棄』したことにしてしまう。しかし多くの人々が情報開示請求を行うことで、そうした官僚組織の隠ぺい体質を変えていくこともできるのではないかと思います。  情報開示請求は誰にでもできます。メディア関係者だけでなく、一般市民も含めて『知る権利』を行使することが重要です。今回の南スーダン自衛隊日報の件を、情報の保存や開示が、より人々の知る権利を保障する機会にしていくべきなのでしょう」(同)  『週刊SPA!』4月4日発売号の袋とじ特集「歴史を動かす[内部文書]公開12」では、南スーダンPKO日報のほか、森友学園事件、甘利大臣の口利き会話記録、“警察の不正”関連文書など、さまざまな「内部文書」の現物を一挙公開している。 【布施祐仁氏】 ジャーナリスト。南スーダンPKO派遣部隊の日報を情報公開請求、現地で激しい「戦闘」が起きていたことをつきとめた。著書に『経済的徴兵制』(集英社新書)など 取材・文/志葉玲 写真/時事通信社
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週刊SPA!4/11・18号(4/4発売)

表紙の人/ 木村拓哉

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