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中国人観光客が激減の韓国、 売上減で自殺者も。次第に高まる反中感情【中国・韓国大ゲンカレポート】

日本を仲良く叩いていたはずの中国と韓国が今、THAAD配備を巡り大ゲンカをしている。現地で今、いったい何が起きているのだろうか!? 今回は韓国からリポートを紹介する。

【中国と韓国がモメる「THAAD問題」とは】
北朝鮮の攻撃に備え、韓国は在韓米軍のTHAAD(高高度防衛ミサイル)の配備を昨年夏に決定。中国本土も探知範囲に入ることから中国政府は猛反発し貿易報復措置を実行した。2月に入り、韓国ロッテが配備用地を提供したことを受け、報復を活発化させた

韓国で沸き上がる反中感情!観光産業壊滅で自殺者も


明洞

ソウルの繁華街・明洞の様子。中国人観光客が消え、通りは閑散としている。韓国コスメのショップも、店内はガラガラだ

 3月に入って中国政府はTHAAD報復を本格化させたが、なかでも最も痛手となっているのが観光産業だ。中国国家観光局は3月上旬、国内の旅行社に対し、団体・個人を問わず、韓国への旅行商品の販売を中止するよう通達を出した。

 その影響は顕著だ。アシアナ航空の乗務員は言う。

「中国路線の多いウチは大打撃。中国政府の政策を受け、4月末までに一時的に中国各都市を結ぶ80便の運航を減らします。社内ではため息しか聞こえず、リストラに戦々恐々としています」

 では現地はどうか。記者はソウル一の繁華街・明洞に向かった。ランチタイムだというのに、メインストリートは静まり返っており、立ち並ぶ韓国コスメのショップはどこも閑古鳥が鳴いている。本来であれば、化粧品を両手いっぱいに抱えた中国人観光客でごった返しているはずだ。行列が絶えなかった両替商からも人が消えた。

「日本人も消え、中国人も消え、本当におかしいくらい静かになった。普段、中国人でごった返すアディダス明洞店もガラガラだよ。あまりに閑散としていて、明洞って実は広かったんだな、と実感できた(苦笑)」(明洞の両替商)

 中国人観光客が殺到していたロッテ百貨店にも向かったが、案の定、客は皆無。店員もあまりにピリピリしていて、話を聞くどころではなかった。

 次に向かったのはファッションの街・東大門。ここは明洞以上に深刻だった。

「小売り以外でも中国人バイヤーへの卸売りもしているんだけど、本当に厳しい。貴金属関連は特に取引額が大きいので大打撃を受けていて、知人によるとすでに3人が自殺したそうです……」(東大門の靴販売業者)

 中国人の3分の2が消えたと話すが、東大門の不況は韓国アパレル産業全体に波及するとのことで、皆、心配で夜も眠れない状況だという。ここの業者は現在、台湾・香港を経由して商品を輸出することを視野に入れているとのこと。

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楽観論もあるが、さらに深刻なエリアも

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