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セクキャバの変遷を知れば夜遊びの流行が見えてくる――都内セクキャバ20年史

2003年

 カリスマキャバ嬢がメディアで注目を浴びたこの年、セクキャバ界にも変化が訪れる。今までのようなヤマンバギャルはほとんどいなくなり、キャバ嬢顔負けの美女が増えていった。この頃、多かったのは「個室おさわり型」。キャバクラと同じように接客し、気に入ったコがいたら別の個室でお触りができるというもの。飲み代は5000円ほどだが、個室の料金は5分1万円前後と高額だった。当時のセクキャバ嬢のレベルの高さがうかがえる。人気嬢はキャバクラ誌にも掲載され、グラビアを飾ったりと大きく取り上げられた。フードルという言葉ができたのもこの時で、水商売や風俗の女性がアイドル化した時代でもある。

2004年

 新たなセクキャバ旋風が巻き起こり始めた2003年以降、元都知事による歌舞伎町浄化作戦により、セクキャバは急激に減少した。特に打撃を受けたのは個室型セクキャバ。個室で本番をしているという噂もあり、次々と摘発されていった。また、過激なノーパンパブやショーパブにも規制が入った。この頃から風営法が厳しくなり、セクキャバから席の仕切りや背もたれが撤去された。内装が見通し良くなったことで、セクキャバの人気はさらに低下してゆく。

2009年以降

 2009年、歌舞伎町に「ギラギラガールズ」がオープン、これまでとは全く異なったショーパブが誕生した。これまで、外国人が入店できるのはストリップしかなかったため「ギラギラガールズ」は、瞬く間に外国人観光客の人気スポットとなった。従来のセクキャバは徐々に縮小し、都市部から姿を消していった。また形態を変え、2ショットキャバクラに生まれ変わった店もある。そして2013年には六本木に「バーレスク東京」がオープン。「バーレスク東京」は本格的なショーが見れることが人気で、ショー以外の時間であればダンサーとの撮影やSNSの投稿もOKだ。そのバーレスクが今年2月、大阪に進出。男女問わず楽しめるダンスやショーの演出、スタッフのマイクパフォーマンスは、ショーパブの競争率が高い大阪でも注目を浴びている。  誕生から30年。夜の街の中で、もっとも時代の流れを映したセクキャバ。2020年とその先に向けて、今後どのような変化を見せるのだろうか。〈取材・文/ケミカルT〉
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