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ベテランカメラマンはなぜ25年もストリップを撮り続けたのか?

「昔、劇場が多すぎただけで、今もストリップの文化自体は衰えていません。むしろ、踊り子のルックスだけはなく、ダンスのレベルも上がっています。たとえば真白希実、赤西涼、秋月穂乃果、みおり舞、星崎琴音といった、美人で踊りも上手い踊り子が増えています。プロテインを飲んで体を引き締めたり、休みの日もレッスンに通い、次の演目に備える。プロ意識が高いんです」  ストイックな踊り子の姿がカッコいいからという理由でストリップにハマる女性客や、連日同じ踊り子を見るため劇場に通い、地方まで“遠征”する追っかけもいるという。  AVなどで裸が簡単に見られるようになった今、ストリップが再び盛り上がっているのには理由がある。お色気ももちろん重要な要素ではあるが、目の前で体のすべてを使って自分を表現する踊り子の美しさや、劇場の独特な雰囲気はストリップならではのものだ。 「踊り子さんはひとつの劇場で10日間公演をするケースが多いのですが、日を追うにつれて踊りもナチュラルハイのような状態になっていく。体も引き締まっていくので、毎日見に行くファンは“仕上がっていく”様子を見るのも、楽しみのひとつなんです」  伝統芸能とでも言うべき歴史と、新規ファンを取り込もうとする動きが交わり、これまでにない刺激に満ちているストリップ。東京五輪に向け、より外国人客が増加していくのか、それとも規制が強化されていくのか……。大駅氏は文化としてのストリップの重要性を熱く語る。 「現在、生き残っている劇場は健全経営でエンターテインメントとしてやっています。踊り子は舞台に上がり、“芸”としてお客さんに観てもらうに値するショーをやっているので、それはリスペクトしてほしいですね。私自身、長い間ストリップを撮り続けていますが、今でも写真を撮っていてふと涙が出てくる瞬間があります。何故かはわかりませんが、その答えを探すために撮り続けているのかもしれません」 <取材・文/林バウツキ泰人>
ライター・編集者。日本人の父、ポーランド人の母を持つ。日本語、英語、ポーランド語のトライリンガルで西武ライオンズファン
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