これ、一体なに? 70kg本マグロ解体ショーの現場はまさかの歌舞伎町老舗ホストクラブ!
仙頭正教です。アジア一の繁華街、新宿歌舞伎町のガイド人をやっています。
ガイドといっても、私の場合、歌舞伎町の立ちんぼスポットからボッタクリ客引き、心霊ビルまで、町の“怪しい”スポットを紹介するのがメインです。
11月23日(木・祝)、18時より、都内で『マグロハウス』なるクラブイベントが開催されました。DJがハウスミュージックで会場を沸かせ、板前が「マグロ解体ショー」を披露するという、奇想天外なコレボレーションがウリのパーティで、過去に4回開催。5回目となる今回はその異色っぷりがさらにパワーアップ、舞台はなんと新宿・歌舞伎町の老舗ホストクラブ『愛本店』です。
――マグロ×ハウス×ホスト――。
前代未聞のコラボだからでしょう、前売りチケット200枚はあっとゆう間に完売。これで興味が沸かなくちゃウソですよね? 当日の様子をリポートしまーす。
というわけで、やって来ました新宿・歌舞伎町、愛本店。通常営業時には男性のみの入店は不可ですが、今夜の『マグロハウス』は成人なら誰でも入場オッケーとのこと。
期待値アゲアゲで足を踏み入れると、ハウスの低音が心地よく響いてくる。瞬間、ド肝を抜かされました。何なんこのゴージャスな空間は!?
どこもかしこもキッラキラ。天井を埋め尽くすシャンデリア、壁も柱もソファの肘掛けも金ピカ、ライオンのオブジェとかもあるし。これが『愛本店』か!
本日のコラボスケジュールは、
・19時50分~『×マグロ』
・20時20分~『×ホスト』
という流れです。この豪華絢爛な空間でどんなエンターテイメントが繰り広げられるのかしら。超絶楽しみ!
あっ、向こうに主催者の「アフロマンス」さんがいますよ。ちょっと声をかけてみようっと。
「マグロハウスって、どういうコンセプトのパーティなんですか?」
「太古の人間はですね、捕まえてきた食料の獲物をみんなで囲んで太鼓を叩きながら解体したそうじゃないですか。現代人のぼくたちのDNAの中にも、そういう記憶が残ってると思う。だから、マグロの解体ショーとハウスイベントの組み合わせはそこに通じると思うんです」
…なるほど。何だか理解できるような、できないような、でも一つだけすごーくわかりました。こんなトンがった発想をする方のイベントはゼッタイ面白いに決まってるって!
そうこうしているうち19時50分に。板前コスチュームのダンサーが華麗に踊る中、MCの「WoWキツネザル」さんが声を張り上げました。
「みなさん、マグロの登場です」
待ってました! 『×マグロ』のお時間です。
ハウスのボリュームが絞られると、インカムを付けた板前の「若大将」さんが、まな板の上に大きなマグロを乗せました。デカッ!
若大将さんが刺身包丁を握ります。
「70キロの本マグロです。600人前は取れますんで」
スゲー! しかも解体した後はお刺し身にして振る舞ってくれるそうです。楽しみ!
マグロに包丁が入り、解体が始まりました。切り取った部位を頭上にかかげる若大将さん。
「これがカマです。オイシイ部分です」
歓声が起こりました。この雰囲気、たしかに太古の風景に似ているのかも?
…ってのは、真に受けすぎか? 単純にウマそうな部位だから騒がしくなっただけ? でも食欲がDNAに組み込まれたモノであるのは間違いないわけで…。
腹の部分の白い塊が持ち上げられると、WoWキツネザルさんがツッコミを入れます。
「このマグロ、インド洋からツキジを通り、愛本店を通り、みなさんのお口に、ホールインワン!」
うまいこと煽りますなぁ。両腕を上げて拍手をしている方もいるし、女性陣も目をランランとさせているし。
これが『×マグロ』か。めっちゃ楽しいっす!
かくしてマグロは完全にバラされ、大盛り上がりで解体ショーは終了。全員にお刺し身が配られると、絞られていたハウスのボリュームも元に戻りました。
気分は高揚してるし、お刺身はほっぺたが落ちそうなほどオイシイし、いやー幸せ、自然とハウスに合わせて体が動きますな。みなさんも、いい笑顔をされてるこって。
歌舞伎町のホストクラブでマグロ解体ショー!?
「70キロの本マグロです。600人前は取れますんで」
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