更新日:2022年12月17日 22:31
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人気ブランドSupremeを買い占めているのは誰だ! 高級ブランド品を買い漁る「並ばせ屋」を直撃

 仙頭正教です。アジア一の繁華街、新宿歌舞伎町のガイド人をやっています。  ガイドと言っても、私の場合、立ちんぼスポットからボッタクリ客引き、心霊ビルまで、町の“怪しい”スポットを紹介するのがメインです。           ★  3月上旬、渋谷区にある人気ファッションブランド店『Supreme』付近の路上で、中国人の男たちが警備員を集団暴行するという事件が起こりました。報道によると、その日、現場には新製品販売を待つ客によって200人の行列ができており、暴行を働いた中国人らは転売目的で商品を購入する連中、いわゆる『転売業者』だったようです。  そこで今回は、転売ビジネスに携わる歌舞伎町の元ホームレスの男性(Sさん・54歳)に話を聞いてみます。  彼の仕事、『並ばせ屋』とはどういうものなのか? 「ひとことで言えば、“並び要員”のホームレスを集めてきて、購入の行列に並ばせるという仕事です」  現在、並ばせ屋は新宿だけでも6人いるという。その中の一人であるSさんは、付き合いがある業者がファッション関係の転売が得意な連中なので、服や靴の並びを行うことが多いそうだ。 「例えば、正月の新宿伊勢丹には福袋の行列ができるでしょ? 毎年、先頭から20番目くらいまでは全員ホームレスなんですが、彼らを並ばせてるのは私ですよ」  それにしても、どうやってホームレスを集めるのか? 何でも“炊き出し”へ参加するのが一番らしい。 「私がよく向かうのは、毎週木曜夕方5時頃から新宿西口の高層ビル街の歩道で行われて炊き出しです。ホームレスが集まっているので、仕事あるよーって声をかけていく。提示するギャラは、並びの過酷さによって変わります。冬に一晩並ぶなら5000円、朝2時間並ぶだけなら1000円が相場でしょうか 並びの当日は、集めたホームレスたちと一緒に目当てのショップへと向かい、そこで転売業者と合流したら、Sさん自身も列に並ぶという。
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見張りとして一緒に並ぶ
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