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やりたいこともないのに「起業家になりたい」という27歳男子の危うさ

【週刊SPA!連載 痛男!(イタメン)】 ―『負け美女』のオトコ観察絵日記 犬山紙子 ― 痛男!

「起業家になりたい」という願望の危うさ

 小学生の頃、将来の夢と聞かれて「社長」と答える男子は結構多かった印象ですが、金持ちになりたいという純粋な気持ちだったのでしょう。私も「なんかかっこいいから」という理由で「博士」とか適当なことを言っていましたし。今回は将来の夢が「社長」の27歳男子のお話。  経営者のG君(40歳)が友人のホームパーティに出向いたところ、友人の親戚という真面目そうな風貌のK君を紹介されたそうな。  K君は口を開くなり「Gさんって経営者なんですよね? 僕も起業したいんです」と相談をしてきたそうで。 「初対面の相手にすぐさま自分の人生相談とは。コネか何かつくりたいのかな?」と、そもそも苦手なホームパーティというものに来たことをG君が後悔していたら「起業する前は何をやっていたんですか?」と聞かれたので「学生のときに起業したので……」と返事。  すると「え? 経営の学校とか塾とか行かなかったんですか? そういうのに詳しい仲間がいたんですか?」と斜めからの答えが返ってきた。経営の塾って……!  G君が「登記なんて塾に行かなくても誰でも調べればできるよ」と答えると「あ、じゃあ大学はどこですか? SFCとか?」「大学は行ってません。専門学校卒です」「ええっ」というやりとりに。どうやらこの回答にK君は満足いっていない様子だったそう。  そしてG君、この手の話で一番大事なことをまだ聞いていないと思い、「K君はどんなことがしたくて起業するの?」と聞くと「なんかメディアを……カメラマンとかデザイナーとかプログラマーを集めて、僕はライターかな?」とふわっとした答えが返ってくるだけで、何をやりたいかがほとんどないことが判明するという……。
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「起業家というものになりたい」人だった
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