雑学

やりたいこともないのに「起業家になりたい」という27歳男子の危うさ



 どうやらこのK君、「やりたいことがあるから起業する」のではなく「起業家というものになりたい」ということなのでしょう。その意味では冒頭に書いた「小学生が金持ちになりたいから社長になりたいと言う」のと中身は一緒なわけです。「社長」って言うとアホっぽいから「起業家」に言い換えただけってところなのかもしれません(余計アホっぽい)。

 このK君、栃木から出てきたばかりだそうで、地元の幼馴染みができちゃった結婚したのを見て「あいつが父親か……じゃあ俺は起業する」と思ったそう。

 この、「じゃあ」の部分は自分も何か変わりたい、幼馴染みよりもすごいことを成し遂げたいという気持ちなのでしょうか。うーむ。芯がない状態なので、成功するのは相当難しいだろうし、こういうフワッとした人からカネを取るビジネスに搾取され続けてしまうのかなあ……。

 ちなみに私もフリーランスなので「自分もフリーランスになりたいと少し思っている。でもフリーって安定してないと思うけど大丈夫? 仕事はどうやったらもらえるの? どういうきっかけでなったらいい?」という、このK君のような質問を受けることが結構あります。でも、フリーランスだって千差万別。何をフリーでやるのかで全然違うものですからね。

 起業家だろうが、フリーランスだろうが、ノマドだろうが、それはただの働き方の話。それはやりたいことを追求してたら結果そうなっていたというものなんですよね。

 何をやるかより、働き方のほうばかり重視しているうちは、なかなか難しいよなあなんて思うのです。

【犬山紙子】
エッセイスト。単行本デビュー作『負け美女』(マガジンハウス)で注目を浴びる。著書に『高学歴男はなぜモテないのか』(扶桑社新書)ほか。新刊『私、子ども欲しいかもしれない。』(平凡社)が発売中!

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