話題の「コロナ離婚」。夫婦の危機をどう乗り越える?
日を追うごとに感染者数が増え続け、収束の見通しがまるで立たない新型コロナウイルス。世界中がコロナ禍の真っ只中にあるなか、Twitterのトレンド上位に「コロナ離婚」なるワードが登場し、注目を集めている。
「コロナ離婚」とは、新型コロナウイルスの影響による外出自粛、テレワークによって生活環境が激変し、パートナーに対してストレスを感じたり価値観の違いからケンカになって離婚にまで発展することを指すようだ。すでに民間企業による「コロナ離婚防止の窓口」まで登場しているという。
感染不安に、経済的不安。ストレスフルな緊急事態下では、誰しも心の余裕を失ってしまうもの。そういうときこそ、これまで溜まっていた不満や、夫婦の問題が表面化することも少なくないはず。
こんなとき、夫婦はどうやってお互いと向き合えばいいのか? そんな普遍的なテーマを深掘りし「夫婦円満のための100のルール」をまとめた新書『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』(著者:犬山紙子。扶桑社刊)が現在発売中だ。
一般の夫婦を取材することで見えてきた、“夫婦”という関係性を巡るありとあらゆる危機や問題の対処法、折り合いのつけ方を犬山さん独自の視点と切り口で探ったこの本。「コロナ離婚」に至るべきか、復縁すべきか……そう思い悩む人にこそ今読んでほしいコラムを、新書より抜粋する。
夫婦関係の亀裂をどうにかしたいが、どう話しかけていいかわからないし、話しかけたら話しかけたで関係は悪くなる一方……。そんな深刻な悩みに対するヒントを、専門家はどう考えるのか。
『身近にいる「やっかいな人」から身を守る方法』(あさ出版)というアメリカの全米トップ精神分析医にも選ばれ、コンサルタント・ビジネスコーチ・FBIの人質解放交渉のトレーナーも務める、マーク・ゴールストン氏の著書をもとに考えていきます。経歴が強い。人がやっかいな状態になるプロセスだったり対処法が綴られている素晴らしい本なのですが、この本の一部分で夫婦の復縁について触れられているのです。
「復縁セラピー」に必要なのは、お互い「人格」の状態をよくするという根本のアプローチ。それがなければ問題は解決しないということです。ギスギスした状態の夫婦はとてもお互いを支援し合っている仲とは言えず、報復し合う仲だということ。まずそれを自覚するところから始まるのだそうです。この状態の人間はあまり理性的には振る舞えないものだそうで。そうした心構えのまま表面だけ修正してもまた不満は溜まり、結局復縁は不可能に。「どちらに非が多くある」とか、お互いに言いたいことはたくさんあるはず。でも復縁したいのであれば、互いのモードを整えるところからスタートなんですね。
夫婦で、まず誓い合う。「今日からはお互いの支援者になる」と。これを誓うのが難しい場合は、第三者(できればプロ)に入ってもらって誓う。そして、不満やイライラに対して理性的に対処するように努めること。否定的な感情を乗り越えたときの状況を書き留め、1日の終わりにお互い自分が乗り越えたことを話すこと。失敗に終わったこともです。
これをやり続けるとお互いの気持ちを尊重し合うようになるそうです。よく変わろうとしている相手の努力を感じ、自分の努力も理解してくれる関係になるという。
この土壌があれば、先に起こる問題も対処できるんですね。不満が生まれても、攻撃的に伝えることなく、理性的に「こうして欲しい」と提案できるし、提案されるほうも聞く準備が整っているという。
非常時にこそ、夫婦の問題は表面化しがち

復縁すべきか、離婚すべきか……どう決断すべき?
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『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』 育児・家事、夫婦ゲンカ、不妊治療、セックスレス 、不倫etc. “壁”を乗り越えた巷の夫婦を徹底取材して見えてきた【夫婦円満のための100のヒントを収録!】 ![]() ![]() |
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