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なぜ男はスナックを求めてしまうのか? 孤独な中年を癒やすオススメ5選

 もうキャバクラやガールズバーって年でもないが、ひとり寂しい夜もある……。そんな孤独な中年がたどり着く終着駅が「スナック」だ。その軒数はコンビニを上回るほど。なぜ男はスナックを求めてしまうのか? 全日本スナックナビ編集長の五十嵐智和氏は、その理由を「会社や家庭では見せられない、“普段着の自分”でいられるから」だと語る。
わらん

ママの娘と大ママのお母さん。母娘で経営している「わらん」(赤羽)は、無理に大人を演じることなく少年時代に戻った懐かしさを味わえる

「ひと言で表現するなら、スナック=ママの部屋。そして、客はママの部屋にやって来た遊び友達。小学生の頃、女のコの部屋に遊びに行くとドキドキしましたよね。その延長線上です。中年になって会社での立場や家庭を持つと、どうしても環境に合わせて“あるべき自分”を演じなければならない。そのストレスから解放され、童心に帰って、純粋にその場の空気を楽しめるんです」  素性を明かさなくてもいいし、カラオケだって歌わなくてもいい。コミュニケーション能力がなくても、ママがうまく回してくれる。子供の頃のように「今日はママとどうやって楽しく遊ぼうか?」とワクワクしていれば、それでいい。 「ただし、その分ママとの相性が重要。だから、自分に合うかどうかいろいろなお店を試して、ハマる店を見つけることが大切。月イチの頻度で数か月通えば常連扱い。ママは客同士の仲介役でもあるので、常連になれば飲み友達もできますよ」  煩わしい人間関係の中で大人を演じてきた一日に、普段着の自分へ戻ることでオチがつく。ここが、居場所。
橘

「スタッフもキャバクラのようにノルマや営業がないので、ラフに働きたい普段着のコが多い」(五十嵐氏)。写真は新宿・歌舞伎町の「橘」

<長居したくなるスナックBEST5> 1位 橘 ―たちばな― (東京都新宿区歌舞伎町) 店内はゴージャスで女性陣もハイレベル。それでいて時間制限なし4000円(税サ別)と驚異の安さ。 2位 パブ みき (東京都墨田区錦糸) 古きよき伝統的なスナック。ママが美人で明るく誰にでもフレンドリーで、店が賑やかなので入りやすい。 3位 Pub Snack わらん (東京都北区赤羽南) 母と娘で営んでいる家庭的スナック。クラスのマドンナの家に遊びに行くような懐かしい感覚。 4位 カラオケスナックBAR マーズ (東京都港区芝) ママ・女のコともに、とにかく明るくノリがいい。一見でもすんなり場の空気に馴染むことができるので初心者におすすめ。 5位 Bar BRiLLiA (大阪府大阪市中央区心斎橋筋) 現役モデルのママの人脈もあって女性客が多い。1杯からでもイケる。 【五十嵐智和氏】 エスナビ代表。スナックナビ編集長。スナック歴20年で酸いも甘いも知り尽くす。カラオケは“聴くのが好き派” 取材・文/安里和哲 加藤カジカ 谷口きんぞう 姫野ケイ 藤村はるな 古澤誠一郎 宮下浩純 撮影/杉原洋平 ― 心が安らぐ[孤独の快楽]ランキング ―
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