雑学

1人散歩スポット、関東近郊のオススメ5選――伊豆白浜から赤羽の住宅地まで“路上園芸”でリラックス

 街中で楽しくはしゃぐ人々に心をザワつかせる日々。そんな時、目を向けるべきは道端の植物だ。路上の植物をいかに愛でて心を落ち着かせるか、その心得を路上園芸学会の村田あやこ氏に聞いた。

冬場の伊豆白浜

アロエが咲き乱れる冬場の伊豆白浜。現地には、アロエ茶やアロエの天ぷら、刺し身などの珍しいアロエグルメもあり(※「白浜・アロエの花まつり」は1/8で終了済)

「鉢植えから街路樹、壁を這うツタまで、“路上園芸”にはさまざまな種類が存在します。自然の赴くままに伸び放題の根っこや枝などの造形美を楽しむものから、カップ麺の容器やコップなどで代用した鉢植えなど変わり種を見つけるのもいい。それらに注目してみることで、何げない街が魅力的に見えてくるんです」

 また、路上にある園芸を通じて、その街自体の性質が垣間見られるのも醍醐味のひとつだ。

「温暖な伊豆白浜はアロエの群生地。年に1回だけ、冬場に花を咲かせるので、冬の時季に行くと、ややもするとグロテスクな真っ赤な花が海辺に咲き乱れ、日本とは思えない異国情緒が楽しめます。また、赤羽は大衆酒場が多いことでも知られていますが、植木鉢にワンカップが落ちていたり、酒瓶があしらわれていたりと、路上からしてもう酒場の風情が漂っていますね」

赤羽の路上園芸

赤羽の路上園芸には猫除けもかねてなのか、水が入った酒のペットボトルが並ぶことが多いとか。こうしたその街独特な文化を観察するのも楽しみ方のひとつだ

 さらに、「物言わぬ植物たちと触れ合い続けることで、孤独感は薄れていく」と村田氏は続ける。

「人の都合なんてそしらぬ顔で繁茂する植物を見ていると、『植物の視点に立てば自分の悩みなんてたいしたことない』と思えてきます。路上の植物を見れば、孤独も日々の不満も忘れて、気分がすっきりするはず。植物だって、孤独に生き抜いてるんですから」

<路上園芸鑑賞スポットBEST5>

1位 伊豆白浜のアロエの花まつり
珍しいキダチアロエが群生する伊豆白浜。開花は年に一度だが、冬場はそのユニークな形の真っ赤な花が咲き乱れる様子が見られる。今年の「白浜・アロエの花まつり」イベントは1月8日で終了

2位 赤羽の住宅地
赤羽はユニークな路上園芸が多く、地元の人がフレンドリーなのもポイント高。広大な飲み屋街が広がっているので、散歩の途中にふらりと寄って、一杯ひっかけるのも楽しい

3位 押上~京島間の裏路地
下町は住居が密集しており敷地内に庭が取りづらいせいか、各所に路上園芸をよく見かける。押上~京島間は散歩中に常にスカイツリーが目に入るので、観光気分も満喫できる

4位 清澄白河のリバーサイド
おしゃれな街として知られる清澄白河も、路地が多くて下町ならではの限られたスペースを有効活用した園芸が多め。リバーサイドを歩きつつ、コーヒー店などに立ち寄るもよし

5位 神保町の古書店街
本屋巡りのついでに立ち寄りたいのが古書店街・神保町。路地裏に入ると、各所に不思議な路上園芸が出没するとか。学生街なので、安い喫茶店や食堂などの休憩スポットも多い

【村田あやこ氏】
路上園芸鑑賞家。街角の園芸活動や植物に魅了され「路上園芸学会」を名乗り魅力を発信している

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