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小池百合子の“天敵”ジャーナリスト・横田一が注目する2018年問題「日本人にとって“知らない”では済まされない」

 衆院選直前の会見で、小池百合子希望の党代表(当時)の「排除」発言を引き出した注目のジャーナリスト、横田一氏にインタビュー。「2018年の日本人にとって、憲法改正と危機管理が重要なテーマになる。“知らない”では済まされない」と横田氏は警告する。

横田 一 氏

横田 一 氏

結果的にウソをついた形になったのが希望の党の敗因


――小池百合子都知事の“天敵”と呼ばれ、横田さんへの注目が高まっていますね。

横田:私は“敵”のつもりではなく、むしろ小池さんに期待していたんです。森友・加計問題で情報隠蔽体質丸出しの自民党を批判し、都民ファーストを圧勝に導いた手腕を高く評価していました。国政でも、自公体制を打ち破る政治家として注目していたのです。

――しかし、横田さんが「排除」発言を引き出した2017年9月29日の会見が、希望の党を失速させることに繋がりました。

横田:いえ、このときは政権交代に向けた建設的提案の意味合いを込めた質問でした。「(希望の党の綱領にある)『寛容な保守』というのなら、どうしてハト派からタカ派まで包み込まないのですか」と聞きました。「『排除』発言を引き出した」と言われていますが、これはその前日に両院議員総会で前原誠司・民進党代表(当時)が「排除されません」と説明した言葉を、そのまま小池さんにぶつけただけなのです。

――その質問に小池さんが「排除いたします」と答えたことで、前原さんと小池さんの説明が違うものになってしまいました。このことが希望の党と立憲民主党の分裂を招き、結果的に自民党を利するようになったとの見方もありますが。

衆院選前の記者会見

衆院選前の記者会見で手を取り合う各党党首たち。もうこのときには「排除」発言で希望の党の大失速が始まっていた 写真/産経新聞社

横田:注目してほしいのは、このときまだ小池さんには3日間の余裕がありました。枝野幸男さんが立憲民主党の設立会見をする2017年10月2日までに「排除」発言を撤回していれば、あるいは前原さんと相談して「民進の希望への合流」を白紙に戻し、「希望合流組」と「リベラル新党」に分党したうえでお互いに選挙協力をしていれば、結果は違うものになったと思います。結果的に前原さんがウソをついた形になったことが、有権者の支持を失った最大の原因です。

“天敵”は小池知事だけでなく、石原慎太郎氏、鈴木宗男氏、橋下徹氏……。


――会見でいつも厳しい質問をする横田さんは、これまでも“天敵”をたくさん作っていますね。

横田:石原慎太郎さんや鈴木宗男さんには何度も大声で怒鳴られました。また、橋下徹前大阪市長とも会見でよく論争になりましたね。その他、批判記事を書いた政治家の支援者に恫喝されたり、集会を取材しようとして追い出されたりということはよくあります。安倍総理の参院選補欠選挙での山口入りを直撃しようとしたきは、山口県警の警察官に阻止されました。その後尾行された挙句、翌日の街頭演説では街宣車に近づくことさえ警察官に妨害されました。

小池都知事

横田氏の質問を徹底して無視する小池都知事。横田氏が指名されるのは、半年に1回ほど 写真/産経新聞社

――安倍総理のほかに、安倍昭恵夫人の追っかけ取材もしていますね。

横田:昭恵夫人はさまざまな現場に赴いて当事者の話を聞き、「脱原発の人々の意見を夫に伝えます」とか「防潮堤見直しについて夫に伝えます」などとコメントしていて、安倍総理の近くにいながら政策への異論を伝えられる稀有な存在として注目してきたんです。私は昭恵夫人の視察に(勝手に)密着した記事をたびたび書いています。ただ、最近はそうした発言をされなくなっているので、残念に思っています。昭恵夫人の講演会に忍び込んだところ、いきなり「横田さんが来ていて(記事にされるので)、今日は突っ込んだ話はしません」と名指しされたこともありました。
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フリー記者が排除されることが多く…

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