更新日:2022年12月10日 18:33
ライフ

収入は3年間で2万円、茨城限定の有名ブロガー「勝手につくば大使」の過酷すぎる生活に密着

フリーペーパーの発刊が遅すぎる!

 小村氏はブログだけではなくフリーペーパーの発刊も決めた。その名も「ツクバ人間」。同誌が軌道に乗れば、広告費などで大使活動を続けていけると踏んだのだ。去年の夏に創刊号を出し、その後は季刊でやっていくつもりだった。しかし小村氏にはデザインの知識や技術は皆無。つくばが好きなだけで出版関係に興味があるわけでもない。  今年の1月、作業が押しまくっている大使に進捗状況を見せてもらうと……。  いまだ発刊していない創刊号の誌面は役所のおじさんが30分でつくったレジュメのような出来栄え。美大生に頼んだという表紙とはクオリティが異次元すぎる!
勝手につくば大使

フリーペーパー「ツクバ人間」の表紙

 フリーペーパー「ツクバ人間」が果たしていつ発行されるのか。そして誌面はどうなるのか。気になった方は小村氏に直接コンタクトをとって同誌を受け取ってほしい。

夢は「勝手につくば大使」1本で食っていく

 そんな小村氏だが、つくばへの愛情は本物だ。 「俺の両親は転勤族で、昔から引っ越しが多かったんです。だから自分の地元という存在がなくてさみしかった。仲良くなる前に友人たちとも別れてしまいますし。どうせ引っ越すし、という気持ちで人付き合いを避けていた時期もあった。でもいまはつくばという地元が見つかってマジで嬉しいんです。俺はバカだけどエネルギーだけはある。この街に命を捧げるつもりでやっていきたい」 勝手につくば大使 つくば市の魅力が全国に知れ渡るのは案外近いかもしれない!? <取材・文/國友公司>
元週刊誌記者、現在フリーライター。日々街を徘徊しながら取材をしている。著書に『ルポ西成 七十八日間ドヤ街生活』(彩図社)。Twitter:@onkunion
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