更新日:2022年12月14日 01:12
ライフ

“阪神タイガース愛”に満ちた辞書が大人気 帯には「六甲おろし」の歌詞が

モノとしての「紙の辞書の魅力」を多くの人に知って欲しい

帯裏

帯には阪神タイガースの球団歌「六甲おろし」の歌詞が

 三省堂は1881年創業の老舗出版社。『新明解国語辞典』や『大辞林』、『模範六法』など、数々のベストセラー辞書・事典を出版してきた。そんなおカタいイメージの出版社が、なぜこのような「遊び」の入った辞書を発売したのだろうか? 「辞書の利用者の裾野をもっと広げたいと思ったのです。多くの辞書が電子化されるようになって、『情報』としてはそれでも十分。でも、こうした紙の辞書なら、贈り物にもなるし思い出にもなります。阪神タイガースをきっかけに、モノとしての『紙の辞書の魅力』を多くの人に知っていただければ幸いです」
瀧本さん

三省堂の瀧本出版局長は子供の頃からの阪神ファン。いちばんの思い出は「1985年の日本一と、1986年のバース選手の7試合連続本塁打」と語る

 定価は税別3000円で、通常版の『三省堂国語辞典』(税別2900円)と100円しか違わない。この“阪神愛”に満ちた辞書のヒットが、「紙の本の魅力」再認識の起爆剤となることが期待されている。<取材・文・撮影/北村土龍>
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三省堂国語辞典 第七版 阪神タイガース仕様

いち早く新語を収録する生きの良さで知られ、「三国(サンコク)」の愛称で親しまれている国語辞典を、阪神タイガース仕様に変えた、究極の特別仕立て。 ケース、ビニール表紙、見返し、扉など、装丁に阪神タイガースの意匠を使用しました。 中身自体は『三省堂国語辞典 第七版』そのもので、安心してお使いいただける国語辞典です。

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