雑学

バーテンダーが人手不足。モテ職業なのに不人気な理由

厚労省発表によれば、’17年12月時点の有効求人倍率が、1.59倍に達したという。バブル期のピークにあたる’90年7月の数値(1.46倍)を3月30日発表の2月時点で11か月連続で超えており、この勢いがやむ気配はなく、深刻な求人難が現在のビジネス界を覆っているのだ。同僚が次々と抜けていき、さりとて新人が入ってこない環境下で、残された労働者たちの負担は増す一方だ。悲鳴をこらえつつ今日も現場に出る彼らの、生の声に迫る。

この春、マジで人が足りない

かつては花形職業だったバーテンダー業界も若者の“酒離れ”で大打撃


 牛丼チェーン店や居酒屋のブラックぶりが社会問題化し、慢性的な人手不足に陥っている飲食業界。それはもはや、かつての人気職業「バーテンダー」とて例外ではない。都内でビアカフェを20年以上経営する男性は、近年の急激な変化をこう語る。

「’00年代半ばまでは、4~5月の新入生シーズンはアルバイト情報誌に1週間広告を出せば30~40件くらい応募があって、倍率が10倍を超えることも珍しくなかった。大学卒業で辞めたバイトが2人いるけど、後任が決まらなくて頭が痛いよ」

 人が集まらなければ当然、人材の質も落ちてしまう。都内のショットバー店主は、月5万円ほどの広告費を支払って募集をかけ続けたが、結局一人も定着しなかったとこぼす。

「ほんの数年前までは、お酒が好きでバーに憧れて応募してくる若者がまだいました。それが今は、明らかに接客向きじゃない人や早い時間しか働けないという人ばかり。バーは21時~終電までが書き入れ時なのに、『22時には上がります』じゃ意味がない。それでも人がいないから採用すると、今度はちょっと下働きを頼んだり、お客さんにいじられただけで機嫌を損ねて飛んでしまう。もうバカらしいので、あきらめて一人でやろうと腹をくくりました」

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お金や技術よりも「完全週休2日」優先

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