夜はイルミネーションがギラギラ!関西最大級の宝塚北SAはゴージャス感満載だがGWの利用は要注意
宝塚とゆかりのあった手塚治虫キャラクターグッズコーナーなどもあり、『リボンの騎士』のフィギュアの前では、つい記念写真を撮りたくなった。こういう方向性のSAは全国初だ。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
実は、最も度肝を抜かれたのは、店舗内にズラリと数十も並べられた胡蝶蘭の鉢植えだった。確かに新規開店には胡蝶蘭は付きものだが、SAの開業でこんなに見るのは初めて! なんともコテコテで関西らしい。
実はこの宝塚北SAのグルメ・ショッピング部門を運営委託されているのは、光明興業なる大阪の大手パチンコチェーンなのである。うーむ、さすが。とにかくこの宝塚北SAは、そのゴージャス感が印象的だった。集客力は間違いなく高い。
しかし今後、GWやお盆の際は、SAの駐車場待ち渋滞が発生するのは必定だろう。その背景には、駐車可能台数の少なさがある。宝塚北SAの駐車マス数は、上下線合計で約400台。つまりそれぞれ約200台だ。これは、幹線高速のSAとしては決して多くない
たとえば日本最大の規模を誇る海老名SA(東名)は、上り536台、下り626台。合計すると宝塚北SAの3倍近くに達する。東名や名神など、歴史の長い路線に比べ、新東名・新名神のSAは、どこも駐車可能台数が少ない。東名の富士川SAは上下線合計で526台だが、近い位置にある新東名の駿河湾沼津SAは355台。
現在、東名:新東名の交通量は4:6程度で、新東名のほうが多いことを考えると、駿河湾沼津SAは明らかに駐車マス不足だ。現在増設工事中だが、それほど大幅に増えるわけではないので、さらなる増設が求められる。
宝塚北SAの上下線合計400台という駐車マス数は、関西の中心部に近いという立地を考えると、早晩足りなくなるだろう。SAが魅力的になるのは結構だが、SAの入場待ちは非常にツライ。特にトイレに駆け込みたい場合は死活問題である。
取材・文・写真/清水草一1
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