雑学

「39度の高熱なのにインフルエンザじゃない」の謎

体温計

高熱の理由は…

全国各地でインフルエンザが流行中である。そんな最中、体調が悪くなったので体温を測ってみたら38度9分であった。翌日になっても高熱は変わらず、「すわ、インフルエンザか!?」と病院で検査を受けるも、結果は「陰性」。しかし、その後も熱は一向に下がらない。本当にこれってただのかぜなの?――そんな釈然としない思いを抱えている人は、結構多いのではないだろうか(私だけだったらすみません)。その謎に挑む!!

「もしかしてインフルエンザかもしれない」という疑惑は、多くの場合「熱が高い」という事実に端を発する。中外製薬が提供する「インフルエンザ情報サービス」のサイトにも、かぜとインフルエンザの違いがこう書かれている。「熱」の項目にいわく「インフルエンザ:38~40℃(3~4日)」「かぜ:ないか、もしくは微熱」。

 かくして、38度台以上をたたき出した人はもれなく「インフルエンザかもしれない疑惑」に戦々恐々としてしまうのであるが、ここにひとつ、検証すべき点がある。すなわち「あなたの体温計の使いかたは、本当に正しいのか?」という点だ。

 この疑念が浮上したのは、筆者の場合「測定値があまりにも激しく乱高下しすぎる」からであった。39度台を計測した1時間後、もしかして下がってないかな~と淡い期待を抱いて再計測したら37度台。いくらなんでも下がりすぎではと思ってもう一度測り直してみたら38度台……というようなケースが多発したのだ。

 それまで体温計の使用説明書など読んだこともなかったのだが(買ってすぐに捨てた)、もしや体温計の使い方に問題があるのではと思い、オムロンの「お客様サービスセンター」に電話してみたところ、己の酷い情弱っぷりが判明! 以下、「間違ってたポイント」をご紹介する。

【1】ストーブの傍で測っていた

 極寒の古マンション(築45年)にあって、ストーブの隣は筆者の定位置。別に体温には関係ないだろう……と思っていたのだが、どうやらこれが大ありらしい。

 というのも、最近主流の「予測式体温計」(筆者が所持しているのもコレであった)は、ごく短時間(約30秒)の計測で、実測体温(計測には約10分かかる)を予測するもの。しがたって、外部の気温の影響で結果に狂いが生じてしまうことがあるのだ。

 ガンガンにヒートアップしたストーブの横はもとより、ホットカーペットに寝転がった状態で測定したりしても、熱を検知してしまって高熱が表示される可能性が高い。なるべくニュートラルな場所で測るべし。

【2】あまりにも頻繁に測りすぎていた

 ついつい気になって、一度熱を測ってから、待機状態が解除された途端に再計測……みたいなことを繰り返していたワタクシ。これもまた、予測検温機能を狂わせる行いである。次の測定までに、最低でも10分間は間をおいてほしいとのことだ。

【3】ワキの汗をふかずに測っていた

 たまに「34度台」という冗談のような数値が表示されることがあったのだが、その原因は「汗」。一時的に冷えたワキの汗によって、予測される体温が下がってしまうのだ。

 ちなみに、筆者の所持している予測式体温計では、予測体温が表示された後、1分以内にワキに挟み直すと「実測検温」に切り替わるようになっている。前述のように、測定には約10分かかるが、こちらのほうが正確な検査結果が得られるのだ。

 病は気からと言うけれど、適当に測った体温でも38度台が出ると、本当に具合が悪くなったような気になってしまうもの。体温計は正しく使いましょう! <取材・文/琵琶子>

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