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なぜアバが再結成?解散35年、実は売れ続けていたABBAビジネスの舞台裏

映画『マンマ・ミーア!』の続編がこの夏公開に

 このようにアバの曲は世代をつなぐ「バトンリレー」のように愛され続けてきた。  しかし、彼らはもはや活動していないため、ファンはライブを見ることができない。当時からレコーディングを中心とした活動だったので、ライブはあまり行なってこなかった。  それでも1977年のオーストラリア・ツアーは「アバ・ザ・ムービー」という映画になった。1979年には初の北米ツアーが行われ、1980年の日本公演は日本武道館を始め、福島の郡山でもコンサートが開かれ、12回で10万人以上を動員している。  そこで登場したのが、いわゆるカバー曲を演奏する「トリビュートバンド」だ。オーストラリアで結成された「ビョルン・アゲイン」は、その中でも最も古く1988年に結成。今年は結成30年で、アニバーサリーツアーを今年の12月にイギリスで行うことが発表された。生のライブを見ることができない今となっては「トリビュートバンド」はニーズが高いのだ。日本でもいくつかのトリビュートバンドがコンサートを行なっている。 マンマ・ミーア2 さらに、映画『マンマ・ミーア!』の公開からちょうど10年となる今年、続編となる映画『マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー』が夏に公開される(日本では8月24日公開予定)。前回と同様、メリル・ストリープをはじめ、歌手のシェールも出演しており、再び“衣替え”をしたアバのヒット曲が全編に網羅されている。  アバの「進化の歴史」はまだまだ終わることはないようだ。<TEXT/ジャーナリスト・草薙厚子>
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