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昭和の国産スポーツカーが今人気。初代Z、ケンメリ、RX-7、MR2…の魅力とは

昭和に誕生した国産の“旧車”を買い求める人が増えている。走らせるためにはそれなりのドライビング技術やクルマの構造の理解、さらには整備の技術、手間まで求められる旧車が、どうして再び脚光を浴びているのだろうか。そこには、単に「ノスタルジー」の一言では片付けられない理由があった──。

昭和の旧車28台が大集合

<ニッサン初代フェアレディZ>昭和44年発売。フェアレディ2000の後継モデル。仮想敵はポルシェ911で運動性能のみならず快適な居住性も重視された。日本よりアメリカで売れた異例の2シータースポーツ

昭和を彩る懐かしの「旧車」


 旧車の魅力とは国産スポーツカーの魅力にほかならない。まずはその歴史をひもといていこう。

 昭和30年、トヨタから完全国産車のクラウンが販売されたのを皮切りに、昭和33年には富士重工業(現SUBARU)からスバル360、昭和36年にはトヨタからパブリカなどの大衆車が発売。そして、日本で初めてのスポーツカー・ダットサンフェアレディ2000が誕生した。そして東名高速道路が開通した昭和44年の東京モーターショーには、2ドアスポーツカーが登場。そのボディの形状から「ダルマ」と呼ばれたトヨタセリカ、三菱ギャランGTO、アメリカで売れたニッサン初代フェアレディZ、歴代最多台数を記録したケンメリことニッサン4代目スカイラインなどが当時の代表車である。

昭和の旧車28台が大集合

<ニッサン4代目スカイライン>昭和47年発売。「ケンとメリー」というCMキャラクターで人気爆発、快適なGTカーとして“ケンメリ”の愛称で親しまれた。歴代スカイラインの中で最多販売台数を記録した

 自動車生活探検家の石川真禧照氏が感動した一台に挙げたのは、フェアレディ2000(SR311)。

「昭和42年に発売された直4、2リットルSOHC、145psエンジンを搭載した2シーターオープンスポーツです。当時、最高速度205kmと公表され、国産初の200kmカーとして話題になりました。茨城県に自動車高速試験場があった頃、そのオーバルコースの直線で、実測180kmが出たんです。発売から30年以上経過していましたが、日産の実力を見た瞬間でしたね」

 所得が増え続けていった昭和の時代、豊かになった庶民はこぞって自家用車を手に入れた。車種もセダン、ハッチバック、ワゴン、クーペなどバリエーション豊か。家族が乗れる2ドアのファミリーカーも数多く生まれた。トヨタ初代カリーナ、ニッサンサニー、ホンダ初代シビック、トヨタ2代目スプリンタートレノなどがそれだ。

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バブル経済の中で高性能車が誕生

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