恋愛・結婚

“動物好き”な彼の部屋に、ゾゾゾ…。大量の虫やネズミは何のため?

なぜか動物園デートには行きたがらない彼…

「いろんな動物を飼っているから、わざわざ上野や横浜に行く必要がないよって。ハムスターやウサギだけでなく、水槽も沢山あって珍しい熱帯魚だって泳いでいるんだと」  嫌な予感がしたKさん。蛇やカエルは飼育していないと言うのだが、餌用にいくつかの虫は繁殖させているという。 「実家で父と弟が大きな熱帯魚を飼っていましたが、生きている虫はやってなかったような。金魚は時々あげていましたけどね」  それでも好意を持っていたため、食後に彼のマンションへ。 「もう少し引っ張るべきって気持ちもありましたが、どのみちホテルに誘われたら行くつもりでしたから。下着も抜かりなしで(笑)」  案内されたのはこぎれいなマンションの8F。「夜景が綺麗なんだ! と言う通り都内の一等地。嫌な予感を忘れ、少しワクワクしていたという。しかし、玄関の扉を開けるなり、負のイメージが襲ってきた。その理由とは……。 「半端じゃない湿気と獣臭さ。暖房効きすぎのペットショップに入った感覚です。それでも平静を装って入室しました。リビングには確かにつがいのウサギが複数いて、どれも可愛かった。でも、ハムスターは居ません。ハムスターじゃなくてネズミなんです。どう見ても大量の二十日鼠。そして、餌用と教えられたコオロギ。さらに、私が何より嫌いな黒くて素早いヤツ。しかも、映画でしか見ないような大きくて丸い奴。そう、ゴキブリです」  ゴキブリへの嫌悪感もさることながら、ハムスターとネズミの見分けが付かない女と思われていたことに腹が立った。 「馬鹿にされているんだなって。おかげで完全に冷静になれましたけど。彼は自慢気に水槽が並ぶ部屋に案内してくれました。薄暗くてジメジメした部屋に大小様々な水槽が並んでいて。ムッとする熱気がたまっていました。アロワナやガーパイクなど、私でも知っている魚が、ちょっとした熱帯魚屋のようにディスプレイされていて、特に彼のお気に入りはスネークヘッドのようでした」  スネークヘッドとは雷魚とも呼ばれる淡水魚。丈夫で気が荒く、なんでもワイルドに食べるため、世界中で人気の高いペットだ。
雷魚

なんでもワイルドに食べる雷魚

虫はこの子たちの餌なんだよな……。そう思うと同時に、ケージ一杯のネズミが頭に浮かびました。それに、ウサギたち。まだコロコロ可愛い小さい子もいて……」  そのとき、彼女は弟が話していたことを思い出した。 「肉食魚って言うけどさ、金魚みたいな生き餌じゃなくても、普通に人工飼料や乾燥エビを食べるんだよ。アカムシだって食う。たまに生きたネズミをやるヤツいるけど、あれ異常者だろ」  そんな言葉を思い出し、急に怖くなったKさんは、適当な言い訳をしてマンションから飛び出した。それから彼とは連絡をとっていないという。 「本当にネズミや子ウサギを餌にしているかはわかりません。だけど、虫の足音がカサカサと絶えないうえ、寝る隙間もなく大小の水槽が陳列されている、汗ばむほどジメジメした部屋では絶対にくつろげません。男と女のムーディな夜なんてあり得ませんよ!」<取材・文/金井幸男> ― モテない男の部屋 ―編集プロダクション勤務を経て、2002年にフリーランスとして独立。GETON!(学習研究社)、ストリートJACK(KK ベストセラーズ)、スマート(宝島社)、411、GOOUT、THE DAY(すべて三栄書房)など、ファッション誌を中心に活動する。また、紙媒体だけでなくOCEANSウェブやDiyer(s)をはじめとするWEBマガジンも担当。その他、ペットや美容、グルメ、スポーツ、カルチャーといった多ジャンルに携わり、メディア問わず寄稿している。
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