夏の夜。喉の渇きを潤すため台所の電気をつけると、何やら異物の存在に……ギェエエーッ、Gだ。Gが現れた! 人類の敵・ゴキブリ。恐怖の最新生態と合わせて、今年の夏こそ我が家から根絶するための対策を伝授する。
![[ゴキブリvs人類]最終決戦](/wp-content/uploads/2018/06/816b8c133926380722ade8f766f8673f_s-550x367.jpg)
※画像はイメージです
飲食店vsゴキブリ最前線
「お店の扉を開けた瞬間に、ゴキブリのニオイがわかる。『ウチに害虫はいない』と豪語するお店でも、調べてみると、2500匹ものチャバネゴキブリが潜んでいたことがあります」
衝撃の事実を語るのは、「厨房きれい化プロジェクト」を展開する「アースウェル」の大久保柾幸氏。業態に関係なく、スナックなど生ゴミがほぼ出ない店にも潜んでいるという。
「壁のくぼみから、何十匹分もの触角が覗いていたときはゾッとしましたね。市販の殺虫剤でも効果はありますが、冷蔵庫のモーター内や配電盤に生息していて、殺虫剤が届きにくい。また、コンバットなどの据え置き型は、ゴキブリが入りやすい設計になっているので、薬剤の効果が切れた途端、“格好のすみか”となります」
一般的な害虫駆除の業者も同様で、死角となる場所にアプローチできない対症療法になりがち。では、アースウェルはどんな対策を打ち、ゴキブリと戦ってきたのだろうか?
「安全性などの観点から殺虫剤を撒かない対策を行っています。ゴミや食べ物、破片などはゴキブリのエサや隠れ場にもなりやすいので、まずは整理整頓。厨房機器の熱源部や隙間にいることも多いので、分解まで行い、丸一日かけて徹底的に追い込みます。老舗の寿司屋では、畳や床板を剥がしたこともありましたね。そして、必要最小限の据え置き型殺虫剤でトドメを刺します」
このアプローチで3000軒以上の害虫対策に成功している
「一番大事なことは予防。それにはまず完全駆除が必須なのです」

【大久保柾幸】
アースウェル代表取締役。衛生改善システム「厨房きれい化プロジェクト」を構築する衛生管理のスペシャリスト。著書『
ゴキブリ退治に殺虫剤は使うな!』
― [ゴキブリvs人類]最終決戦 ―