更新日:2022年12月30日 10:23
お金

「将来のお金の不安」から解放された「ライフプラン表」という方法

計画以上に進み、老後の不安は皆無

ライフプラン表

高島さんが作ったライフプラン表。収入は少なめに見積もり、支出は教育費などはもちろん、車の購入費用、車検、自宅の修繕費用なども想定し多めに計上しているのがポイント

 見つかったのは、山手線の駅から徒歩15分の住宅街。当時の収入は、夫婦で手取り35万円ほど。 「敷地はそれほど広くないですが、4200万円で駐車場付き3LDKの一戸建て。都内によくある3階建ての家です。それと、住宅ローンを組むとき、将来金利が上昇して返済額が増えないよう、固定金利を選択。これによって月々の返済額は12万円に35年間固定できたんです。生活費は23万円程度に抑え、『毎月35万円でやり繰りすればいい』というのが明確になったのは大きかったですね」  その後、住宅ローンの借り換えや繰り上げ返済も実施。 「おかげで今の返済額は月9.8万円とかなりラクになりました。このままいけば、60歳までに住宅ローンは返済し終わります」  高島さんのライフプラン表は、定期的な支出も算入しているのが特徴だ。 「昨年300万円で車を買ったのですが、これはもともと出費を予定していたもの。また、2年ごとの車検費用も加算しています。2年前には水回りの補修費として100万円を計上していて計画どおりに補修したし、2年後は外装の補修で100万円の出費を予定しています」  こんなライフプランの“見える化”によって、大きなメリットに気づいたという。 「例えば8年後には、子供の大学入学と車検、10年ごとの水回り補修の支出が重なることがわかっています。そこに向けて貯蓄を増やさないといけないという危機感が持てるし、キッチンや浴室を大切に使っていこうという意識も持てます。ライフプラン表を作成して、支出をコントロールできるようになりましたね。特別高収入じゃなくても、老後の不安は今から解消することができるはずです」  結果、貯金も想定以上のペースで増えていて、現在1000万円近くあるという。用意周到な高島さんの人生に死角はなさそうだ。 ― ズルい貯金超戦略 ―
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