「何を考えているのかわからない」若者であっても、何か考えていることは間違いありません。その考えを掴むための努力が必要です。また、スマホばかり見ているのは、SNSでコミュニケーションを取っているからかもしれません。 　新入社員が何をしているか、丁寧に観察しましょう。そのうえで、「社会人には職務専心義務がある。勤務時間中は仕事に関連すること以外でスマホを見るのはルール違反だよ」とか「電話での連絡には、原則として電話で返事をする、メールでの照会にはメールで返信するのが社会人としての常識だよ」と教える必要があります。 　こういうやりとりを続けていれば、徐々に新入社員との信頼関係が構築されていきます。そうなれば、飲み会に行っても、新入社員がずっと押し黙っているということはなくなります。新人教育には忍耐が必要であることを理解しておかなくてはなりません。 今週の教訓 若者を人格的に対等なパートナーとして扱おう 【佐藤優】 ’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数 ※週刊SPA！にて連載中『佐藤優のインテリジェンス人生相談』より ’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数