更新日:2018年07月18日 16:19
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深夜に仕事LINEをバンバン送ってくる上司。“自宅でサービス残業”にウンザリ

30分以内に返信しないと「何のためのスマホだ!」と怒る

 最初のうちは真面目に調べていたが、睡眠不足で仕事に差しさわりがあるため、村上さんは翌朝の通勤途中にスマホでリサーチすることにした。ところが深夜でも30分以内に返信しないと、社長は「お前はスマホというものの意味をわかっていないのか。今すぐやれるのがスマホでしょ」と、またLINEしてくるのだ。 「休日もLINEしてくるんです。わたしが漢字の検定試験を受ける当日もLINEをしてきたので、『これから2、3時間は音信不通になります』と返信したら、『ひょっとして、サッカー観戦?』だって。もう泣きそうになりました」  良く言えば「精力的」だけど、思いつきだけという、ベンチャー社長にありがちなタイプだ。  しかもその40代社長、私生活でもギラついていたという。 「愛人が3人いるって自慢していました。一人は21歳の女子大生、もう一人は25歳のOLで、二人とは1年以上の付き合い。さらに28歳のOLとは2年付き合っていましたが、OL二人は結婚願望があるので、重いって言っていましたね。  営業部の男性が社長と出張に出かけたとき、ディナーの店に、社長の愛人がいたそうです。出張先に呼んだんでしょうね」  淡々と当時を語る村上さん。かなり辛抱強い性格のようだ。 「我慢強くないですよ、1年4か月で辞めましたから。ごり押しの社長ですから、私がいた頃に、6人入社して、4人辞めました」  毎晩社長のLINEに返信をしながら「自分は一体何をしたいのか」を自問したという。退社してから飲食関係の職に就き、現在ソムリエの資格取得を目指して、猛烈に勉強中だ。 「自分がちゃんとしなければ、どんでもない会社にひっかかってしまう」。  ワンマン社長の深夜LINEの辛い思い出を教訓にしている。ちなみに世界のトレンドから言えば、悪いのは送ってくる側。無視したってかまわないはずなのだ。 <取材・文/夏目かをる> ― 本当に実在した! 隣のブラック上司たち ―
コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪
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