実は素材だけでも地味な印象を解消することができます。素材はいわゆる一般的なTシャツ素材のように均一なのっぺりとした生地もあれば、デニムパンツのようなムラのある生地もあります。 　当然のことながら均一なのっぺりとした素材はフォーマルには見えるものの、その分地味な印象が加速してしまう。一方でデニムなどのムラのある素材は表情が生まれ地味な印象がなくなるものの、その分カジュアルに見えてしまう。 「大人っぽくドレスにまとめると地味に」「地味を解消しようとすると、子供っぽいカジュアルに」……このトレードオフの関係があるのがファッションです。相反するこの2つの要素を鑑み、「最大公約数」的にバランスを取るのがおしゃれと言えるでしょう。 　まずは地味にならないように表情のある素材を使う。例えば「シャンブレー」や「デニム」などのパンツを使ってあげましょう。そして、その分トップスはドレスライクに大人っぽさを足します。「シャツ」や「艶のあるカットソー」などを選ぶ。こうして「大人っぽいけど地味じゃない」バランスを狙うのが夏のおしゃれの重要なポイントです。 　以上、どれもショップスタッフが日常的に使っているメソッド。「どうも夏はおしゃれに見せにくい……」「何を着ても地味になっちゃう…」。そんな人はこの3つのメソッドを参考にコーディネートを作ってみてください！ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超！ （Twitterアカウント:@MBKnowerMag）