ライフ

家族3人で海外移住、月4万の食費で満足な生活を送れる国は?

年収500万円男を想定。どんなものが食べられる?

 そこで、まずは海外暮らしを比較するため、東京に住む年収500万円男の家計簿をファイナンシャルプランナーの飯田道子氏に算出してもらった。 《年収500万円男の家計簿(東京の場合)》 【収入】 月収 270,000円 児童手当 10,000円 【支出】 住宅費 105,000円 水道光熱費 20,000円 通信費 15,000円 食費 40,000円★ 教育費 10,000円 生命保険 15,000円 医療費 5,000円 夫の小遣い 30,000円 雑費 10,000円 貯金 20,000円  この数値をもとに、年収500万円男が海外暮らしをしたら、どんな食生活を送れるのか。  家族3人で食費月4万円、一日にして1333円となれば、日本でもやりくりが求められる。海外移住コンサルタント・大森健史氏いわく、特に欧米は食生活が厳しくなるという。 「日本と同じ食生活は送れないでしょう。毎日の食事に納豆や生鮮食品を加えていると、月4万円ではまず収まりません。アメリカだとカリフォルニア米や牛ひき肉などの肉類は安いので、夜は安いビールを一缶飲みながら、家族でチャーハン生活も覚悟してください」  また、外食には注意点も。 「欧米はチップの文化があり、相場が支払った値段の12~15%と昔よりも上がっています。外食なんてとても行けないです」(飯田氏)  そんななか、安田氏がヨーロッパでオススメな国を挙げてくれた。 「ギリシャは、経済危機によるインフレで物価が高騰しましたが、ここ数年で下がってきた。米やパンのほか、野菜や果物など生鮮食品も1㎏あたり2ユーロ以下。肉類や魚市場などの専門店も多い。ほかの欧州では家族3人で外食すると5000円程度とシビアですが、ギリシャの大衆食堂ならチップを払っても2000円程度。少しの節約で月1回は外食できます」  とはいえ、やはり物価の安さでいうと東南アジアだ。節約せず屋台やレストランで外食も楽しめる。 「やや衛生面で劣りますが、屋台は一食100~200円程度で、メニューも豊富。現地の味に馴染めればオススメです」(生活経済ジャーナリスト・柏木理佳氏)  安いのは頼もしいが、衛生面には目をつぶる必要がありそうだ。
次のページ right-delta
日本人に人気の移住先別食事事情リスト
1
2
3
おすすめ記事