年収500万円で海外移住できる国はどこ? アメリカは厳しい!?
海外で暮らす日本人の数は135万人に上り、過去最多に。最近は働き盛りのサラリーマン移住も増えているという。だが、実際に年収500万円ほどではどの国まで生活ができるものだろうか。
下の表は、世界各国の生活情報を記録する海外サイト「NUMBEO」の各指標を基に、SPA!が貯金を除く1か月の平均的な生活費を国ごとに試算し、ランキング化。年収500万円での限界値を示したものだ。
《移住人気上位10か国の中での限界値》
国名/1か月の平均的な生活費
シンガポール 427,717円
オーストラリア 317,132円
アメリカ 292,975円
(年収500万の場合の限界)
カナダ 245,631円
ドイツ 237,939円
台湾 175,540円
ギリシャ 149,402円
タイ 144,513円
インドネシア 108,908円
パラグアイ 103,714円
※「NUMBEO」のデータを基に編集部試算
「シンガポールとオーストラリア、アメリカの上位3か国は、都市部の家賃が“収入の3分の1”という日本での物差しが当てはまらないほど高い。そもそも富裕層の移住を推奨している国なので、年収500万円でも都市部だと現地の平均以下の生活を強いられてしまう」(海外移住事情に精通するフリーライターの安田 修氏)
ただし、同じ先進国でもカナダやドイツなら、年収500万円あれば地元中流層とほぼ同レベルの生活水準となる。
「物価やそれ以外の生活面について安心感があります。贅沢はできませんが生活苦に陥る心配もなく、落ち着いて暮らすことができそうです」
一方、下位5か国はいずれも物価安の国。日本よりワンランク上の生活ができるだろう。
「しかし、台湾は中国との関係で将来的に不安ですし、ギリシャも経済危機という特殊な事情で物価安ですが、いずれ復活するはず。それを考えると、タイやインドネシア、パラグアイが優雅に暮らせそうです」
医療制度も手厚く、G7にも入る先進国のカナダに住めるなら、年収500万円も悪くないか。
【安田 修氏】
フリーライター。海外移住事情に精通。自身もカンボジアやラオスに移住していた経験を持つ。著書に『日本を脱出する本』(ダイヤモンド社)など
取材・文/高島昌俊 森 祐介 吉岡 俊 取材/遠藤由次郎 青山由佳
― 年収500万円[海外暮らし]徹底比較 ―
年収500万円で生活が送れる限界国はカナダ!?
この特集の前回記事
ハッシュタグ