27歳美人受付嬢が、地味な40代タクシー運転手に恋した理由
職業、年収、容姿、年齢。女性が男性を選ぶポイントは人それぞれだ。とはいえ、中には「なぜ、この冴えないおじさんが美女と付き合っているのか……」と目を疑ってしまうようなカップルと街中で出会うこともある。今回は、普通のおじさんと付き合うことを決めた美女に、その経緯や胸の内を聞いてみた。
松田世津子さん(仮名・27歳・受付嬢)は、勝ち気な性格で容姿端麗。学生時代からクラスやグループ内のリーダータイプの男性とばかり付き合ってきた。
「ずっと頼り甲斐のある強い男性がタイプでしたし、“リーダーの彼女”でいることが最高のステータスでしたね」
ですが、25歳の時に付き合っていたIT社長に「家事を完璧にこなし、なおかつ気を抜かないでいつも綺麗にしていろ」としつこく言われ、頑張り過ぎた松田さんは、円形脱毛症になってしまったのだ。
「もう25歳も過ぎていましたし、彼と結婚しなきゃと思って……つい自分を追い込んでしまいました。彼と別れて、円形脱毛症を隠すためにショートボブにした時に、周りの女友達が陰でコソコソと『はい、あの女終わった』と笑いながらネタにしているって噂を聞いて、心底ムカつきましたね。ホント女同士の友情なんてなくて、表面上だけの付き合いなんですよ」
ずっといい女でいなきゃと気を張ってきた松田さんだが、素の自分がどんなだったのか見失い、心が荒んでいた時だった。男友達に誘われたバーベキューでFさん(タクシー運転手・40歳)と出会ったという。
「その集まりには女が、私と男友達の妹の2人しかいなかったので、私がお肉や野菜の下準備しなくちゃいけないなと思っていたら……Fさんが『僕、こういうの得意だから任せて』と言って、テキパキとバーベキューを進行してくれたんです」
おまけに、サーモンとキノコのホイル焼きや、アヒージョなどのサイドメニューまで作ってくれたそうで……。
「それが、ビックリするほど美味しくて。なんだか地味なおじさんが一気に凄腕シェフに見えてきて(笑)。みんなが美味しそうに食べてる様子を見てニコニコしているFさんに好感を抱いてしまいました」
これまでは前出のIT社長みたいなハイクラス層の男性とばかり付き合ってきた松田さんだが、Fさんはお世辞にもそんなタイプではない。どこにでもいる、普通のおじさんだ。しかし、彼のニコニコした笑顔を見ていると安心感があったという。
「俺に見合ういい女でいろ」の呪縛に追い込まれ…
普通のおじさんがBBQで凄腕シェフに変身
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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