エンタメ

『めちゃイケ』元プロデューサーが仕掛けた、新しい「CMの見せ方」

「テレビがつまらなくなった」といわれる昨今。でも、本当にそうなのだろうか? さまざまなメディア、デバイスが登場し、動画コンテンツが溢れる今だからこそ、ちょっと真剣にテレビを見てみませんか? きっと、テレビはめちゃくちゃ面白いはずですから。

史上初! 本編にCMが組み込まれた「アドフュージョンドラマ」

名探偵コジン~突然コマーシャルドラマ~

※画像は番組HPより引用

 今年6月、フジテレビで放送された『名探偵コジン~突然コマーシャルドラマ~』。この番組は、メインコンテンツと広告を融合させることで、メインコンテンツの魅力をさらに向上させる“アドフュージョン”という広告手法を取り入れた実験的ドラマだった。  わかりやすく言えば、ドラマ本編の中にCM(=広告)を組み込んでしまうことで、CMもドラマの一部として楽しみながら見られる内容になっていたのだ。  そんな史上初の“アドフュージョンドラマ”の仕掛人の一人が、かつてフジテレビの大人気バラエティ『めちゃ×2イケてるッ!』でプロデューサーを務め、現在は営業部で活躍する明松功氏である。  物語の舞台は人里離れた山奥のペンション。殺人事件の被害者となった探偵が亡霊(故人)となって事件解決に立ち向かうという奇想天外なストーリーの中に、このドラマのスポンサーであるサントリーホールディングス、エクスコムグローバル、LINEという3社のCMが“物語の重要な鍵”としてスネークインしてくる。  ところが、CM中もストーリーは展開し続けるため、視聴者は一時も目を離すことができず、かといってストーリーに馴染んだCMは視聴の邪魔にならない。それどころか、見逃せない“物語の重要なシーン”になっているのである。  巧みなストーリー構成によって気がついたら最後まで見てしまっている、まさにノンストップドラマと呼ぶにふさわしい作品であった。  このドラマが提示してくれた、新しい「CMの見せ方」と「番組制作のフォーマット」。視聴者のみならず、多くのテレビマンたちにテレビの新たな可能性を提示した試みだったのではないだろうか。 取材・文/キーヌ ― テレビはやっぱり面白い! ―
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート