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制服自衛官は飲食店にも入りにくい。ひっそり缶詰で昼食休憩する現実

アメリカでは制服警官、軍人は飲食店で引っ張りだこ

 日本は治安のいい国ですから、パトカーや自衛隊車両がレストランやコンビニにいると何か事件でも起こったのかと心配する人が出るので、特殊車両や制服で立ち寄らないでほしいという考え方があるようです。しかし、治安の悪いアメリカでは、ドーナツ屋が警察官を取り合います。しかも彼らは警察官に制服のまま、警察車両で立ち寄ってもらいたいと考えています。警察がよく立ち寄り、集まってくれるような店には強盗は近づきません。だから、警察が集まってくれるようなイベントやキャンペーン、特別優待制度がある店がとても多いのです。
米国国内のミリタリーディスカウント表示

米国国内のミリタリーディスカウント表示の写真です。現役・退役問わずIDを提示すれば安くなる

 同様に米国では、普段から国を守り、テロに対処してくれる軍人にも優待制度があります。警察と同じで軍人も尊敬され、治安維持に役立っているのです。ミリタリーパスという制度があり、各所に軍人だけのディスカウントショップや優待制度が存在します。  翻(ひるがえ)って我が国では、自衛隊や警察など市民を守る人たちがひっそりと隠れて食事や休息をとらざるを得ない。これはとてもおかしなことだと感じてしまうのです。  日本が誇る「治安の良さ」は、自然に当たり前に存在するものなんでしょうか?誰かが陰で守り支えてくれて初めて成り立っているものではないのでしょうか。自衛官や警察官がいつも静かに大変な仕事に専念してくれているから、我が国の「治安の良さ」が保たれているのです。せめて正当な食事や休憩ぐらい堂々とできる世の中であってほしいですよね。<文/小笠原理恵>国防ジャーナリスト。関西外語大卒業後、広告代理店勤務を経て、フリーライターとして活動を開始。2009年、ブログ「キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)」を開設し注目を集める。2014年からは自衛隊の待遇問題を考える「自衛官守る会」を主宰。自衛隊が抱えるさまざまな問題を国会に上げる地道な活動を行っている。月刊正論や月刊WiLL等のオピニオン誌にも寄稿。日刊SPA!の本連載で問題提起した基地内のトイレットペーパーの「自費負担問題」は国会でも取り上げられた。『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』(扶桑社新書)を上梓

自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う

日本の安全保障を担う自衛隊員が、理不尽な環境で日々の激務に耐え忍んでいる……

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