メンズファッションバイヤー＆ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第192回目をよろしくお願いします。 　今回はGUのマストバイ5選!!　夏の終わりから秋にかけて使えるアイテムを5つピックしました、ぜひご参考に！ 　2490円(＋税) 　GUの名作ローファーが復活!!　初回リリースの際に本連載にて「マストバイ」と紹介したところ瞬く間に完売してしまった人気商品。時々リリースするも、いらんアレンジを加えて「デッキシューズ」風にしたりと迷走気味でしたが、今回は初回リリースに近いシンプルデザインに回帰。 　この値段ですから言うまでもなく「合皮」なのですが、スエードレザー風の合皮は遠目には「ほぼ本革」。普通に生活していて見分けがつくことはほぼないでしょう。表革の場合はテカリなどの再現が難しいものですが、スエードレザーの場合はかなりリアルに作れます。高級感のある風合いは2490円と思う人はいないはず。 　またローファーはボテッとした形のものを選ぶと学生のように見えてしまいますが、こちらは比較的シャープなフォルム。ドレスライクな印象が強くTシャツデニムなどのカジュアルスタイルの格上げからONカジュアルの足元まで幅広くサポートしてくれます。 　今回、色展開はブラウンやネイビーもありますが、まずは黒一択でしょう。洋服の基本ですが、色彩が明るければ明るいほど風合いが目立ちます。黒は色が潰れて見えるためフェイクレザーの風合いがごまかせますが、明るいブラウンを選ぶとどうしても誤魔化しにくくなる。少しでも高級感ある印象を与えたいのならここは黒を選ぶべし。 4990円(＋税) 　GUのスーツは上下7000円台で手に入ります。「7000円のスーツなんて……」と思うかもしれませんが、これが案外クオリティが高い。ボタンなど細かいパーツや作りを見れば確かに通常のスーツよりは見劣りしますが、パッと見の印象や生地感などは決して悪くない。シルエットに関しては「カジュアル用」としても販売してるだけあってかなり美麗。 　スーツ量販店で販売されているものはどうしても作業着としてスーツを捉えているため動きやすさを重視し、少しサイズ感に余裕があるものも多い。スーツは体に合わせてピタリとジャストサイズを選ぶのが美しさのセオリーです。そうなると、どうしても作業着として作られているスーツには限界がある。 　ところがGUのスーツはカジュアル用として考えられているため「動きやすさ」よりも「美しさ」を重視する傾向にあります。着丈は短くコンパクトで、スラックスは裾にかけてかなり細い。スラリと綺麗なシルエットは7000円台ではあり得なかった脅威的な出来。 　今年はトレンドのチェック柄などもいくつか展開しておりバリエーションも豊富です。 2490円(＋税) 　上のジャケットと対になるスラックス。チェックから無地まで豊富なバリエーションとなっており、「2パンツスーツ」としても組み合わせることができます。 　ただこのシルエットの綺麗さはビジネス用だけではもったいない。Tシャツやニットなどに組み合わせて是非日常でも使って欲しい。特に今年はトレンドが「ノームコア」などのシンプル傾向から「装飾」を意識したものに変化しています。無地ばかりのコーディネートで「地味だ」と揶揄されている方はぜひ一着チェック柄のスラックスなどを手に入れてみてください。 　同じチェックでも「チェックのネルシャツ」ではカジュアルになるし、「チェックのチノパンツ」も往年のチェッカーズ状態になっちゃう。子供っぽくラフになりがちな「チェック」を大人っぽく昇華した「チェックスラックス」は今年のマストバイですよ。