更新日:2019年08月01日 18:39
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「今秋のユニクロマストバイ」ベスト5。アパレル関係者が涙目の逸品も

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第189回目をよろしくお願いします。
メンズファッションバイヤーのMB

メンズファッションバイヤーのMB。「『おしゃれに見える』にはちゃんと理由があるんです」が持論(撮影/難波雄史)

 「クソ」がつくほどの猛暑ですが……アパレルはすでに秋物がスタートしております。ユニクロやGUなどでも秋の新作が並んでおり、お店によってはコートやダウンなどを見かけることも。「まだ秋冬なんて遠いよ……」と思う気持ちは山々ですが、アパレルは追加生産がしにくい業態。「いきなり作るにしても生地が足りない」「縫製工場に空きがない」となかなか小回りがきかないものなのです。だからこそアパレルは昔から「先物買い」が良品を抑えるポイント。今回は「今買っておかないと後悔する」ユニクロのマストバイをお届けします。

遠目はウールだけど、実はイージーケアな化学繊維

●EZYアンクルパンツ(ウールライク) 2990円(+税) EZYアンクルパンツ(ウールライク) さんざんCMをうっているユニクロのアンクルパンツ。「あれ? 去年も“くるぶし出していきましょう”なんてCMやってなかったか??」と既視感を覚えつつも、今年のモデルは格段にレベルUPしています。  化学繊維でイージーケアがウリのユニクロのスラックスですが、化学繊維の場合どうしても見た目が安っぽくなってしまうもの。どこのブランドも同じですが、「ウールは高級感が出せるけれど、値段が高い上にケアが大変」「化学繊維は値段は安いしイージーケアだけど、安っぽい見た目に」とトレードオフなメリットとデメリットに悩みながら商品開発を行っています。  ところがユニクロのアンクルパンツは「ウールライクな化学繊維」を使っており、特に今年のモデルは実にリアル。遠目だと高級感のあるウール素材に見えるのに、触って見ると化学繊維。「着心地もよく、耐久性も高くイージーケアで値段が安く、かつ高級感がある」と、どこのブランドも苦しんでいる問題を解決しています。  余程自信があるのか今年はコーデュロィ素材などあらゆるバリエーションを展開、CMもバンバン打っており攻勢にかけてます。確かにモノは抜群にいい。オススメです。

子供っぽくならないカシミア素材のキャップ

●ウールカシミヤキャップ 1990円(+税) ウールカシミヤキャップ 「キャップって子供っぽくて……」と敬遠する大人は多いでしょうが、キャップは髪も気にしなくて済み、ちょっと出かける際に便利なアイテム。そこで大人のためのキャップをユニクロがリリースしています。  キャップはキャンバス素材が普通ですが、こちらは光沢のあるウールカシミア素材。上質で大人な印象があるため同じキャップでもさしてヤンチャな印象にはなりません。デザインもほぼ入れず極めてシンプルに作っているため落ち着いた印象に。  カシミヤ特有の長い毛足がツヤを生んでくれ高級感たっぷりです。1000円台で買える雰囲気じゃありません。普通のブランドなら1万円でも作れないレベルでしょう。オススメ。

何度かの改良を加えて完成形に!!天然素材にしか見えないブロックテックコート

●ブロックテックステンカラーコート 9990円(+税) ブロックテックステンカラーコート ビジネスマンの強い味方「ブロックテックコート」。水を弾く上に蒸れを防いでくれるため、外では雨に対応でき、電車の中でも蒸れて不快な状態にならない。マウンテンギアなどに使われるいわゆる「透湿防水」素材がこちらの特徴。  こうした機能素材はどうしてもスポーティーな印象が強くなり、下手をするとスーツウェアの「格下げ」にも繋がりかねないもの。昨年に出ていた同型であるブロックテックコートはちょっとスポーツテイストなハリ感が気になりましたが、今年は生地の風合いが天然素材っぽく、パッと見コットンウールの様な高級感のある表情に見せています。  「それユニクロでしょ?」とバレそうな機能素材感が少なくなり、今年は雰囲気たっぷりに使える。「イタリア製のコート」と言ってもタグを見られなければバレません。ちょっとユニクロにしてはお高いですが、その価値は十分にあります。
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アパレル業界人を黙らせた逸品
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