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職場の女性をランチに誘ったぐらいでセクハラと言われないための心得

 ’17年に米国で映画プロデューサーのセクハラが告発されて以降、世界的な広がりを見せた#MeToo運動。その運動は大きな支持を集め、世の多くの男性も後押ししているが、その中では「自分たちもおっさんというだけで女性から虐(しいた)げられている」という男性の声も少数だが挙がっていた。 おっさんたちの#MeToo そこでSPA!は40歳以上の男性100人へのアンケートと中年男性への取材を実施。世の男性たちが“おっさん”というだけで虐げられている事例や、何げない行動をバカにされたり、冷遇されたりする事例が数多く確認された。SPA!はそのような被害を「おっさんたちの#MeToo」と命名。アンケートで被害の声が多かった職場の事例から見ていこう。

セクハラ・パワハラと思われない職場での対処法

「注意しただけでパワハラ扱い」(59歳・物流)、「女性社員の私服を褒めたら、セクハラだと言われた」(52歳・自営)など、なんでもハラスメントだと騒ぎ立てる女性社員の言動が、逆にハラスメント(ハラハラ)だと嘆く声まである。 「女性社員をランチに誘って断られ、セクハラだと言われてしまった場合。職場でのコミュニケーションがうまく取れているか、考え直したほうがいいかもしれません」  そう話すのは、一般社団法人日本メンタルアップ支援機構代表理事で、長年企業内カウンセラーとして活躍する大野萌子氏。ハラスメントは相手に嫌悪感を抱かせる行為。逆に言えば、同じように女性社員をランチに誘っても、快諾されればセクハラではないのだ。  そのために大切なのが、日頃の良好な人間関係。とくに人の話を聞く能力を磨くことが大事だ。 「聞くことを話すことと勘違いしているケースが多くあります。相手の話を自分のことにすり替えたり、相談してきたことに対して持論をとうとうと述べたりすれば、嫌気が差されるのは当然です。自己開示も必要ですが、相手が訴えている気持ちを受け止め、過度に自己主張しないことも大切です」
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繰り返しの誘いは厳禁
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