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「孤独なおじさん」が職場や家庭で愛される方法

おっさんたちの#MeToo 職場や家庭、SNSなどあらゆる場面で虐げられているおっさんたち……。コミュニケーションの専門家で、これまで多くの中年男性に接してきた岡本純子氏は、「孤独なおじさんが多い」と指摘したうえで次のように分析する。 「日本のおじさんは、先輩・後輩の垂直型コミュニケーションで生きてきた世代。地位に縛られた生き方をしてきたので、上下関係のないフラットなコミュニケーションが苦手です。その状態で接しようとするため、“無理している感”がどうしても出てしまいます」  まずはここを改めることが、愛されるための第一歩だという。 「相手の肩書などに左右されない水平型のコミュニケーションを取るように心がけるべき。ただし、今の日本の風土を考えると、職場でそれを実践するのは非常に難しいかもしれません。だから、職場以外に自分の居場所をつくることから始めてみましょう」

新しい自分のキャラをつくる

 例えば、趣味のサークルやお祭りのような地域のイベントなどに参加することは、自分自身を大きく変えるきっかけになるとか。 「最近は『1人が好き』という人もいますが、人間は人との関わりのなかで生きています。会社や家庭とは別の居場所があれば、それが心の支えになり、新しい自分のキャラをつくることで職場や家庭でも無理せずにコミュニケーションを取れるようになるはずです」  だが、そう思っていても自分からアクションを起こせないおっさんも多いかもしれない。 「その場合は他人任せですが、企画大好きおじさんに頼りましょう。少々お節介ですが向こうから誘ってくれますし、職場に一人はそういう人がいるはずです」  おっさんだって愛されキャラになることはできるのだ。 【岡本純子】コミュニケーションストラテジスト 企業やビジネスマンのコミュ力強化を支援する専門家だが、ライフワークであるおじさん研究家としての顔も。著書に『世界一孤独な日本のおじさん』(角川新書)など ― おっさんたちの#MeToo ―
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