SKE48最年長の松村香織がついに卒業発表! サプライズにも沸いたリクエストアワー1日目
グループ結成から10周年を迎えるSKE48が9月15日と16日、人気楽曲のランキングを決める「SKE48 リクエストアワー セットリストベスト 100 2018 ~メンバーの数だけ神曲はある~」を名古屋国際会議場センチュリーホールで開催。SKE48の劇場公演曲やシングル・アルバム収録曲などを合わせた対象楽曲全374曲の中から、ファン投票で選ばれた楽曲をカウントダウン形式で発表するイベントで、1日めの昼と夜の公演を合わせて、100位から51位のランキングが発表、披露された。
SKE48単独のリクエストアワーの開催は約3年ぶり。この間の時期にグループ加入したメンバーのうち数名は、前回リクアワにファンとして参加していたという。
「私、昔は(客席を指して)こっち側の4列目あたりで見てたので、SKE48メンバーになって、出られるようになったのがすごくうれしいです。当時は『枯れ葉のステーション』に投票してました」
(倉島杏実)
「(ファンだった当時は)応募しても当たらなかったので、ライブビューイングで見てました。今回は、ステージ上のひな壇から見れてうれしい!」
(坂本真凛)
卒業生たちの楽曲がランクインした際には、映像のみが流れる場合もある。97位に選ばれた「桜、覚えていてくれ」のPVが流れたあとのMCでは、大場美奈が「全員が既婚者かよ!」とツッコみ、会場は大爆笑。PVに出演していた卒業生の中西優香、古川愛李、佐藤実絵子は、すでに全員が結婚しており、うち1人は子どももいる。前回のリクアワではファンだったメンバーが加わって、卒業生たちも次々と結婚しているという事実に、月日が経つのは早いと感じるファンもいたことだろう。
夜公演のアンコールでは、須田亜香里が締めの挨拶をしていたところ、松村香織が急に手を上げて「私、松村香織は、SKE48を卒業します!」と声を上げ、会場がざわついた。これまで、さまざまな際どいジョークを連発してきた松村だけに、どう受け止めてよいかわからない観客の反応を見て、すかさず「嘘じゃありませんよ、みなさん。松村、やっと辞めまーす!」と続けた松村に、「え、これマジなやつ…?」とファン同士で顔を見合わせる光景も。ステージ上でも、6期生を中心に涙ぐむメンバーもいたため、観客達もようやく事実だと受け止めたのか、「えー!?」「辞めないで!」という声が響き渡った。
ここからはいたって真面目に、松村が卒業の理由を語る。
「SKEに入って8年が経ちます。個人的には、こんなにいいグループはなくて、ほんっとは卒業したくないんですよ、私も。でも、ここ2~3年ずっと卒業を考えながら活動してきて。他のメンバーの子たちって、『もっとセンターに立ちたい』とか、アイドルとしての目標があって、ここに立っていると思うんですね。私が今、SKE48にいるのは、楽しくているだけだなと思ってしまって。ずっと居座っているのは自分では楽だし、楽しいけど、個人としては成長できてないんじゃないかなと思って」
この決断は、スタッフとは何度も話し合った結果だといい、「ありがたいことに『辞めないでそのままいてよ』って言ってもらって。昔だったら、絶対にクビの対象ですよ(笑)。素行不良で真っ黒で。SKEの名前にキズもつけてきてしまいましたし」と、客席の笑いを誘う。
さらに、卒業時期は未定だと語り、「こんなに、『辞めないで』って言ってもらえると思ってなかった。もしかしたらですよ…撤回なんていうのも。まだ発表しただけなので、契約を切ったわけじゃないから、そのまま卒業するかもしれないし、気が変わりましたっていうかもしれないし」と撤回の可能性も示唆。「握手会に引き止めに来てね」と呼びかけ、笑いとともに愛称の“かおたん”コールが会場を包んだ。
本番中には終始笑顔だった松村だったが、終演後におこなわれた関係者挨拶では涙を浮かべる姿も見られた。時間の都合上、語ることができなかったという、もうひとつの思いを涙とともに漏らしたのだ。
「6期生には本当にいろんな思いがあって…。その子たちが今、こうやって立派にSKEを引っ張っていけるようになったから、私も卒業できます」
この言葉を後ろで聞いていた6期生たちの目には、こらえきれない涙が流れていた。研究生時代をともに過ごした後輩たちの成長を見て、刺激を受けたのだろうか。そして、前代未聞の“卒業撤回”騒動が巻き起こる可能性はあるのか。怖いもの見たさから期待するファンもいることだろう。
取材・文/森 祐介 写真提供/AKS
サプライズは松村香織の卒業発表!
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