i☆Ris、デビュー12年目で込めた想い「永遠じゃないからアイドルを生きてる」
デビュー12年目を迎えた声優アイドルユニットのi☆Risが25枚目の両A面シングル「愛 for you!/希望の花を」を発売中だ。i☆Risメンバーたちが主役を務めた劇場版アニメ「i☆Ris the Movie – Full Energy !! -」の主題歌、挿入歌となっている本シングルに抱く、並々ならぬ強い思い入れについて話を聞いた。
――まず、i☆Ris10周年プロジェクトの集大成として制作された劇場版アニメ「i☆Ris the Movie – Full Energy !! -」について、自分自身を演じるうえで感じたことを教えてください。
山北 私は台本を読んで、思ったとおりにやった、という感じです。わりとギャグ要員な立ち位置だったので、そういうときのさきさまを全力でやりきりました。
茜屋 アフレコ現場では、その場の空気感と自分のノリで自然とできたので、私の隅々まで調べて脚本作り上げてくださったんだな、ありがたいな、と。作中でアゴがいじられてたので、ラストで実写のMVが流れるときに、ちょっと自分のアゴが気になっちゃいました(笑)。
久保田 普段キャラクターを演じる時は監督さんたちの意見を聞いて作り上げていくけど、今回は何も考えずに……。だって、私自身が正解なんだから、という気持ちでした(笑)。でも普段のテンションでやったら「ちょっとテンション低すぎます」と言われて、ちょっとだけプラスしたりしたところもあります。
それ以外は、変に誇張されることもなく、変なことをしてるメンバーを眺めながら、気張ることなく普段の自分でやりました。
――制作陣は関係者の取材をしてシナリオを作ったそうですが、「わかってるな〜」と感じた部分はありますか?
若井 何にでもなれる世界で、私だけが何になるか迷って、置いてけぼりになるシーンです。なんでわかってるんや!って思いました(笑)。あんまり表には出さないようにしてるけど、優柔不断なので、そんなとこまでバレてるのか……って思いました。
芹澤 私は、猫ちゃんにかじられてるシーンですね。うちの猫ちゃんも気まぐれで、明け方にお腹が空いて私をよくかじってくるんです(笑)。
山北 デビュー当時のシーンの服装がリアルすぎたのもびっくりでした。友希ちゃんと「これ、あのときの服だよね」って言い合って。服だけじゃなく、お世話になってるダンスの先生やマネージャーまで登場してて、いろいろと深く調べてくれてるんだと驚きました。
茜屋 私も自分のYouTubeチャンネル「ひみちゃんねる」でしか出してないような、吹っ切った面がフィーチャーされていて。周りから見ると、自分ってこういうふうに見えるんだ、という新しい発見がありましたね。
――芹澤さんは、シナリオについていくつか提言をされたそうですが、どのような部分に反映されていますか?
芹澤 元々のシナリオではメンバー同士の絡みではなく、メンバー対リスの構図でした。メンバー同士が作用しあって、感情のゆらぎや弱さ見せて、みんなで助け合うのがいいかなと思ったんです。
久保田さんが「歌おうよ」と歌い出すのも、元々は別メンバーのセリフだったんです。そこに友希ちゃんが乗っかるシーン、私が暴走して迷惑をかけるシーン、山さんがケガをしてそれを隠す……。もしケガするなら首がいいと思うっていう、分かる人には分かる話など、私のアイデアがたくさん採用されて、やったー!って感じでした(笑)。
私たちの映画だから「私自身が正解」
制作陣のリサーチ力に驚愕したシーンたち
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