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転職で年収600万円アップしたのに3か月で退社…その理由は?

 スペック以上の好待遇での入社。端から見ていると幸運のようだが、行く末は甘くない。 「映像編集のスキルを会社は強く求めていたので、面接はトントン拍子で乗り切っても、その化けの皮は早々に剥がれました」と苦笑交じりに振り返るのは駒田正敏さん(仮名・37歳)。1年前に映像制作会社からアプリ開発を行うスタートアップに転職したことで痛い目に遭った。 「当時の年収は480万円だったのに対して、先方の提示額は1050万円。しかも、ストックオプションまでつくという破格の条件でした」
自分の値段を査定せよ

「高評価に思わず飛びついた転職は、悪運と自己評価の甘さが招いたミスでした」と振り返る駒田さん

 しかし、現実は甘くなかった。 「期待されて入社したのは自分でもわかっていたのですが、ひと口に動画編集といっても自分が撮影していたテレビ番組の撮影と投稿動画サービスでは必要な技術が全然違う。結果、アプリ開発に直接かかわることもできず、自分でも全然貢献できないことは入社1か月もしないうちにわかり、3か月目を待たずに退社することになりました」  正確に自分の値段を査定できないデメリットは小さくない。 ― 自分の値段を査定せよ ―
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