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発達障害を隠して入社、男に直面した困難とは? トラブル続きで部署を転々と…

 昨年から大きな話題になっている「大人の発達障害」。SPA!で特集を組んだところ「自分もそうかもしれない」「知人が驚くほど当てはまる」と反響があった。発達障害の当事者たちは、その特性から職場でさまざまな困難に直面している。彼らが経験してきた仕事上のトラブルを聞いた。

大人の発達障害

自宅でプログラムを研究する木島さん。仕事にはストイックに打ち込むが、それが自分を追い詰め、“爆発”を生むという

「上司にケンカを売ったことも」“衝動性”が対人トラブルを生む


 中学生の頃から自分に違和感があったものの「それが障害のせいだとは思ってもみなかった」という木島正志さん(仮名・33歳)。ADHDと診断されたのは、就活中の大学4年時のことだったという。

「最初は就活のプレッシャーによるうつ病だと思っていたので、発達障害という診断結果は正直、意外でした。人によっては発達障害の二次障害でうつの症状が出たりするのですが、自分はそちらが強かったみたいです」

 大学卒業後、IT企業に発達障害の診断を伏せたまま入社するも、人間関係でトラブルがたびたび起きるという。

「ほとんどが衝動的な行動でのトラブルが多いです。私がいちばん仕事を進めているのに、自分ばかりアレコレ言われる。進んでない人は何も言われないんです。それに不満を感じて、上司にケンカを売ってしまった。大問題になりますよね。その仕事はもちろん外されました」

 それからも衝動的な行動が原因で部署を転々とした。

「別の業務でも半年くらいはうまくいっていたんですが、徐々に仕事の量が増えてきて。プレッシャーに弱いんで、上司に納期について相談したら高圧的な対応をされて、またやらかしてしまいました」

 木島さんは自身の特性をわかりつつも、衝動的に”爆発”してしまう自分への対策に苦慮しているという。

「私の場合はテンパりやすいというか、焦る状況にならないように努力することで、逆にテンパるんです。今でも対人トラブルは多いけど、根気が必要な仕事で成果を出せるのが評価されているようで研究開発の部門に配属されています。こだわりが悪い方向にいくと追い詰められて爆発するので、自分を制御するのが一苦労ですよ」

― 大人の発達障害診断リスト ―





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