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無敵のレッドブル・ホンダになるため2019年F1開幕までにやるべきこと

米家:期待する気持ちは十分わかりますが、ただ、そんなに簡単ではないということも理解しておいてください(笑)。モナコこそ実力で勝ちましたが、中国、オーストリアはメルセデスAMGとフェラーリのトップ2チームがつぶれたので勝てた。レッドブルのクルマ自体は最速と言われているので、PUの差が縮まれば勝てる可能性は高まってくる。レッドブルもそれを期待してホンダと組むわけです。逆に今と同じPUの差だったら、メルセデスAMGとフェラーリ計4台いるので表彰台に上るのも大変という状態が続いてしまう。勝てるPUを供給しなければならないホンダは重責を背負ってる。もちろんレッドブルの来年のクルマのデキもありますが。
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トロロッソ・ホンダ

担当A:レッドブルは外さないですよね。 米家:実は今のレッドブルのクルマは、ダウンフォースをそんなにつけているわけじゃないので、高速コーナーは速いわけじゃない。低速、中速コーナーでタイムを稼いでいるクルマなので、ホンダのパワーがもっと出てくれば、ダウンフォースをつけて高速コーナーも速く走れて無敵なクルマになる(笑)。それができるかどうかはホンダ次第。逆にホンダのパワーがあったとして、ダウンフォースたくさんというクルマがつくれるかどうかはレッドブル次第。その両方が揃えば、無敵のレッドブル・ホンダになるかもしれない。 担当A:とにかく1勝はできるんじゃないですか(笑)。 米家:1勝じゃ困るんですよ(笑)。 担当A:チャンピオン争い? 米家:ホンダのPUがメルセデスAMGとフェラーリにそれなりに追いついてくれば、当然1勝では終わらない。2勝とか3勝でもない。対等になれば全21戦の3分の1、7勝くらいはしてもらわないと困る(笑)。 担当A:そうなれば来年の鈴鹿は決勝10万人は軽く超えますね。来年、レッドブルにはトロロッソのガスリーが昇格します。
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ピエール・ガスリー

米家:速いですけど、まだF1ドライバーとしては未成熟なところが多い。F1チームとしてレッドブルとトロロッソではやってることのレベルが違うので、レッドブルではドライバーとして何倍もの仕事がある。そこにいかに対応できるか。すでに対応してとんでもない速さをもってるフェルスタッペンに対抗できるのか。簡単な仕事ではない。
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マックス・フェルスタッペン

担当A:F1ドライバーとしての真価が問われますね。 米家:最初は後れをとっても仕方ないと思います。1年かけてきちんと追いつかないと。
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来年レッドブルが速くなれば、トロロッソも速くなる
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