管理職から“ヒラ社員”に戻ったのに収入は増。気づかなかった意外な利点
副業を通じて本業以外で夢中になれるものを見つけると、不思議と本業でも高い成果が得られるようになると、中村さんは続ける。
「副業で別の会社と仕事をすると、収入増に加え、ビジネス感覚が研ぎ澄まされます。私の場合、ヒラ社員として働く一方、自分の会社を立ち上げたことで、経費への考え方も変わったし、経営者視点が養われて、上司の発言ひとつでも背景が理解できるようになりました。あと、視野が広がり、自信が持てるのも大きい。仮に社内ではヒラでも、社外で居場所があれば、『会社の評価が全部ではない』と気がつけますから」
複数の職を持つ“複業マインド”が功を奏したのか、今年7月、ヒラとして働いていたIT企業のひとつで管理職に昇進した。
「管理職にこだわる気はないので、仮にうまくいかなければ、いつでもヒラ社員に戻ればいい。その余裕があるから、気持ちも楽ですね」
働く場を複数持ち、ひとつの会社に依存しない。副業OKの企業も増える近年、「ヒラ社員+α」の働き方は新たなトレンドとなりえるかも。
― [中年ヒラ社員]も悪くない! ―1
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